Alpine Design Touring Dome |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

 キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

2015年からブログを始めましたが、なぜかSports Ausolity のオリジナルのツーリングドーム一張りとSports Ausolityのキャンプ用品ブランドであるAlpine Designのタープ一張だけなので、この事実にちょっと驚いています。

結構何張りも張ってデータを取ってきたんですけどね・・・・・・・

 

ただ、記事にしていない理由は販売年度を把握できないからというのが一番大きいかもしれません。

Sports Ausolityはなぜか、近所に店舗ができず頒布されていたカタログやチラシが手に入りにくく他の大型スポーツ専売店のように資料が揃っていません。

それゆえ、記事にするのに躊躇することが多かったです。

 

 

今回のAlpine Designのツーリングドームは、張った際の満足感をお伝えしたくて、今まで試し張りしたデータを差し置いて記事にします。

 

 

 
 
キャノピーを展開したところ
雨天時にはタープクランプを使い雨溜まりを防ぎます。
 
 

今回のツーリングドームのインナーテントは、過去に記事にしたツーリングドームⅡと仕様は同じだと思います。風に強い魚座型のフレームワークはフライを掛けても美しい張り姿を保ちます。

 

 

本来はどちらもFRPポールなのですが、実は入手して確認したところ今回の製品にはアルミ合金ポールが付属していました。

しかも競合他社のサウスフィールドのSF-324のテント用のポール*です。

前オーナーが探して適応する長さのアルミ合金ポールをみつけたんですね~

張り上がりをご覧いただくとわかるとおりのシンデレラフィットです。

(実測:1本の長さ約400 cm)

 

*SF-324 (2人用ドーム)は残念ながら当方は所有していませんでした。同年代のSF-339(3人用ドーム)は記事にしていますのでご参照ください。↓

 

 

 

 

それだけではなく、ことあるごとに指摘している通りこのインナーテントのポールの取り回し方法は一部スリーブ式のため、FRPポールは抜き差しに引っ掛か刈るので苦労します。

アルミ合金ポールは軽いだけではなくスムーズにスリーブを抜き差しできるのでこの苦労を知っている者であればとても快適になったことが分かるでしょう。

 

同じフレームワークのテントにある程度の金額を払えば最初からアルミ合金ポールが付属しているのですが、私はこの製品のように自身が使いやすいような工夫を施しながら使っている方に、寄り敬意を表したくなります。

 

以前記事にしたツーリングドームⅡと今回のツーリングドームはどちらも二人用で大きさもほぼ同じです。

ただ違うのは、ツーリングドームⅡは00年代の中頃の製品、ツーリングドームは00年代末から10年代中頃の製品というだけではなくフライシートの形状が異なります。

 

キャノピー仕様側
左右に開く仕様側

 

ツーリングドームⅡは前後の出入り口がキャノピー仕様となっていますが、ツーリングドームは片側だけキャノピー仕様で反対側は左右に開く仕様になっています。

 

それから、インナーテントに使われてている生地についても違いが見られます。

 

私個人としてはこの違いに一番驚きました。

近年のレジャーテントは酸欠、一酸化炭素中毒防止のため、インナーテント内が密閉されないよう通気性がよい生地が使われています。

ツーリングドームⅡのインナーではフライのベンチレーターと同じ箇所にメッシュ生地を使って特に通気を良くしています。

 

 
ボトムは立ち上がり部分に縫い目がありますが、底には無いので縫い目からの浸水に気を使うことがありません。

 

ところが、ツーリングドームのインナーでは、全体にタフタを生地を使いドアパネルのメッシュ生地を使わない限りかなりの密閉度合いたです。

この場合、寒い時期にインナーの暖まった空気を留めておけるのでフライとの空気層と手伝って暖かいと感じるテントとなります。

しかし先に述べた通り換気に注意を払わないと酸欠になりますから、そのようなことがわからない方には恐ろしいテントです。

 

山岳テントの多くは逆に換気は自信でコントロールするのが当たり前なテントばかりなんですけどね。

近年のレジャーテントは、勝手に換気してくれるので、換気に無頓着な方が増えている気がします。

でも、自身がすべてコントロールするのであれば季節を問わず使える・・・・・今回のテントはそんなテントだと思います・・・・・・