過日、とても程度がいいけれど、収納ケースの蓋とランタン本体のグローブが無いEPIgasの小型ランタンを迷った末、連れ帰ることとしました。
小型ガスランタンのメンテナンスの実践例として面白いかなと思い記事にします。
正直、敗れたマントルのカスにまみれて、小汚かったのですが・・・・
①パーツ自体は年式を考えるときれいである。
②EPIgasの玉数の多いMicro Lanternではなく玉数が少ないBP Lanternであった。
③パーツ代程度の価格だった。
という理由で連れ帰りました。
↓簡単にマントルカス等を清掃したところです。汚れまくっていてもブラッシングするだけでそこそこきれいになるのはパーツ自体が痛んでいないからですね。
以前BP Lanternの系譜で記事にした通り、一見同じランタンに見えるMicro LanternとBP Lanternですが、このランタンは
①バルブつまみの+/-の表示部分が白くペイントされている。
②混合管の形
でMicro Lanternより古く玉数も少ないBP Lanternだということがわかります。
↓ただこのランタンがどのように使われていたのかわかりませんが、このままでは明かに不完全燃焼することがわかります。混合管の空気取り入れ口に点火装置の部品がかぶさって取り付けられ、塞がっていたからです。
↓点火装置を取り外すと、空気取り入れ口及び混合管の中にまでマントルカスや綿ゴミが入っています。
このままでは、やはり不完全燃焼の原因となります。
↓内部の清掃を行い、点火装置を正しく取り付けます。
↓BP Lanternはクリアグローブが標準装備されていたので、CaptainstagのM-6322のグローブを取り付けて実際に燃焼させてみました。
カタログ数値で80W程ですが、小型ランタンとして十分な光量だと思います。実際目にするより写真は明るく写っていますね。
↓燃焼に際して、点火装置の電極はマントルに触って破れの原因になるので、私的には点火装置を使わないため、点火装置なしで燃焼させました。このような点火装置であることはこのモデルの欠点ですが、点火装置を簡単に脱着できることはこのモデルのメリットです。
この他にノズルクリーナーでノズルの清掃も行いました。
通常ノズルの清掃は明るさを見て、暗かったら行うのですが、点火装置で空気取り入れ口を塞いでいたことから
一応ノズルも先に清掃しました。
理由は、ノズルの詰まりで混合気が空気過多になった場合(失火や光量不足、点火できないなどの原因)、一時しのぎとして空気取り入れ口を塞ぐことで混合気を調整することがあるからです。
私もこれはバイクで北海道を回っていたときに教わったのですが、まあ一時しのぎとしてはありですね。
ノズルの詰まりがあったかもしれないので先に清掃しておいた次第です。
私はこのように、道具としてきちんと機能するようにメンテナンスするだけでなく、どの年代の製品がその錆や汚れなどからどのように使われてきたのかなどを考えてメンテナンスするのが楽しくてしかたがありません。
んなことしてないで、キャンプ行けよという声が聞こえてきますが、キャンプに行った先でのメンテナンスもまた至福のひと時だったりします・・・・・