ここのところ、ちょっとやれたテントではありますが、昼飯代くらいの値段で販売していたので、もういらないし置き場所に困っているのにもかかわらず何張りか入手してしまっています。
大体はシームテープがぼろぼろで且つ、ポリウレタンコーティングもべたつきや剥がれが起こっているので防水機能はかなり低下していますが、まあきちんと対処すると普通に使えそうなので、使ってあげたくなりさらに困っています。
今回のコールマンの最廉価幕のはしりであるB.C.Domeも、何張りか予備幕まであるのに入手してしまうのはもう病気でしかないとは思いますが、張って見るとあの価格でここまで当時の上級幕と遜色がない仕様、そして現在と比較しても今ではコストがかかって使えない材質を用いていることから、やはり入手して後悔なし・・というよりはうれしくなってしまうのもまた病気のせいかと思います。
あっ・・B.C.Domeも記事にするのは2回目ですね。
見かけは立派ですが、シームテープはほぼ全損状態、ポリウレタンコーティングはボトムが特に白化してボロボロはげてきています。
廉価幕の仕様をとことん上級幕の仕様の近くまで引き上げた歴史的なモデルだったと思います。
唯一、ポールがFRP製であることで廉価幕だとわかりますが、そのFRPの質は高くアルミ合金製の金属部分が汚く腐食することはありません。この個体は製造から20年以上経過しているにもかかわらずゴムが伸びておらずきちんと機能していたのには驚きです。00年代以降、この金属部分がスチールの亜鉛メッキに、ゴムとFRPの質も落ちてしまったのは残念でしたが、この時期の質の高さはオートキャンプバブルの恩恵だったのではないかと思っています。
B.C.Domeは1998年のみの販売なのでたぶん、98年製しか存在しないと思います。
FRP製のポールが廉価幕の証ですが、Colemanの00年代以降のFRPと比較して、FRP自体が良質であり、接続部分の金属の材質がアルミ合金製で亜鉛メッキを施されたスチール素材と比較して圧倒的に錆びないため、既に20年以上経過した現在でも汚れていない様には感動すら覚えます。
このモデルで確認しておきたかったのはJWで始まるタグが付いているかどうかでした。
インナーテントでは確認できませんが、フライには予想通りJWで始まる・・・つまりはJinwoong社製ということになりますが・・・タグが付いていました。
この時期、ほぼColeman JapanのテントはJinwoong社製だったようです。
このモデルはインナーのボトムサイズが270×240という長方形なのは他のオーソドックスなクロスドームとは唯一違うのですが、私のような3人家族には最も適していたと思っています。
北海道を一ヶ月かけてさすらったりしたB.C.Domeは、フライが紫外線劣化で生地がボロボロになったのでインナーテントにヘキサを被せて未だに使用しています。(それでも捨てていないんですけど・・・・)
こんなことをしているとせっかく用意した予備幕やらの出番がやってこないのではと自分の別の病気の重さに癖壁している次第です。
ボロボロのテントはボロボロになった下着と同様でなんとも肌に馴染んでいて使っていてとても安心感やら満足感があるのですが、そんな私が妻に捨てられる前になんとかボロのテントやキャンプ用品、下着などを捨てて見かけだけでもパリっとしたいものです・・・・・・・・・・