やっと・・・・・EPIgas LFAの系譜の続きです・・・・
探していたモデルがなんとか出てきました〜
ちょっと長いのですが、Coleman Ultra Light Gear EZ Compact Lantern HPXJ 3018です。長いので以後HPXJ 3018と表記します。
ガスチップのメンテナンスをするためにはバーナー及び混合気部分のナットを外さなければなりません。
しかし、マントルの取り付けはこの通りバルブ&バーナー部をワンタッチで外すだけです。
左:3018 HPXJ 右:3018HPAJ
左:3018 HPXJ 右:3018HPAJ
左:3018 HPXJ 右:3018HPAJ
ガス缶側のバルブを押すピンの仕組みが変更になっています。
左:3018 HPXJ 右:3015HPAJ
バルブ基部&バーナー部は点火装置の電極以外は同じです。
ハードケースと元箱
元箱でイギリス製ということがわかります。
このモデルは1996年に発売されました。Peak1シリーズのHPAJ 3018とは平売されることになります。
HPAJ 3018はバックパッキング用でしたがHPXJ 3018はウルトラライトギアだそうで、なんかよくわからない分け方なのですが、HPXJ 3018は一般的なレジャーラインの中の・・・・・という位置付けなんじゃないかなぁ〜と私は思っています。
HPAJ 3018の記事で述べた通り、HPAJ 3018/HPXJ 3018ともEPIgas LFAのまさに直系モデルとも言える製品です。
この二つの違いは、吊り下げがチェーンからハンドルとなり、ケースはソフトケースからハードケースとなりました。
イグナイタースイッチはバルブ一体型から別体となりました。
そしてもっとも大きな違いは、マントルを付ける際、HPAJ 3018はバーナーを取り外して付けますがHPXJ 3018はホヤ及びホヤガード全体が外せる構造となり、バーナー部がむき出しにすることでマントルの取り付けを容易にしたことです。
実は、この構造を最初に取り入れたのはHPX 3015 HPAJ(Primus 2279の系譜 番外編3)でした。実際に3015 HPAJとバルブ&バーナー部を比較してみるとイグナイターの電極以外は全く同じに見えます。ガス缶との接続部分は3015 HPAJや3018 HPXJはガス缶側のバルブを押すピン自体がガス取り入れ口になっていて3018HPAJのようにピンとガス取り入れ口が別になっていません。
この3機種を、並べてみるとまあ、変化の過程が見てとれる三つ子モデルであることがよくわかります。
HPXJ 3018の元箱にMade in EnglandとありますがTaymar社の名前は見当たりません。
でも、Taymar社製であることは間違いないと思います。
しかし、Taymar社製と思われる製品は2000年までで、それ以後イギリス製の製品は見られなくなります。
コールマンのガス燃焼器具の変歴についてはまた改めて記事にしたいと思いますが、最も多くのガス缶の規格に進出し、多くの国で生産して、そしてその中で消滅した規格もありました。
日本においては現在T缶のみの展開となっています。
ガス、ガソリンともモデル数が激減しているだけでなく、新製品を発売するサイクルもとても長くなってきました。
しかしコールマンの一番の真価はこの燃焼器具にあるので,今後もより簡単でより安全な燃焼器具の生産メーカーであって欲しいものです。