Snowpeak GS-100/GS-100A |  キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

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   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

年の瀬・・・だからというわけではないのですが、ちょっと仕事が忙しくPCの前に座りっ放しでケツにオデキができてとても痛い・・・・

さらに、散歩やランウォークも出来ず腹がカエルのようになってしまいました・・・(ToT)

 

ここに記事にしたいことが沢山あるのにホントもどかしいものです。

そんな状況なので、興味の趣くまま簡単な記事で、当方のストレス発散といたしますことお許しください。

 

以前から記事にしようと思っていたスノーピークのギガパワーストーブGS−100を今回取り上げます。

 

このストーブはスノーピークが本格的に燃焼器具市場に参入するためのメインモデルとして1998年市場に投入されました。

ストーブ本体が100gを割るという衝撃的な軽さとコンパクトさで業界に軽量化の波を起こしました。同社はこのストーブとともに米国市場へも参入し1999年米国のバックパッカー誌においてこのストーブはエディターズチョイスという賞を受賞したことは今まで散々宣伝されている通りです。

 

JIA認証左から1998年3月/1998年3月/不明(中央)/1999年11月/2004年7月

個体調査としては認証年代が偏っているので今後も調査予定ですが近年のGS-100Rから

その間のモデルがある程度想像出来ます。

 

バルブ基部の刻印:GS-100 snowpeak Niigata JPN 492987

最後の番号はGS-100及びGS-100A全てに共通ですが意味は不明

 

真鍮とアルミの削り出しを組み合わせたバルブ基部はとても美しい!

Oリングやパッキン以外は金属である点もグッド!

ビス2本でジェットの清掃/交換、さらにバーナー下部の混合管の清掃ができるのがすばらしい!別売されていた器具も便利でした。

近年、この器具は販売されていませんし、ユーザーにメンテナンスさせない方向にあることはとても残念!

 

1998年、私も発売前にこのストーブを予約していたのですが、バルブの開閉ツマミの収納位置ではガス漏れを誘発するということで発売が延期なってしまい、当方の分は対策を施してからとなりました。

しかし、対策品もやはり少しバルブを開き気味にしないと収納出来ない製品でした。

正直、このストーブや同時発売のランタンの宣伝内容にはちょっと疑問がありました。でも実際に手に取り使ってみたところ、とても気に入ってしまいました。

想像以上に小型軽量だったこともありますが、何よりメンテナンスしやすいということが当方の琴線に触れました。空気と燃料の混合器内やジェットの掃除がしやすいと、フィールドでのトラブルにも対応出来ます。ストーブに使われている部材もアルミや真鍮の削り出しで大変良質でメンテナンス器具や部品も販売されました。

以降のスノーピークは業界においてブランドを確立して大きくなっていくわけですが、この製品はスノーピークブランドの方向性と決して同じであったわけではないことは面白いなぁと私は思っています。

スノーピークは燃焼器具の販売方法や安全面においてとても真摯な対応をしてきましたが、それがゆえに私のような者に疑問を抱かせることもありました。

たとえば、スノーピークの純正ガスカートリッジは他社とは違い、ノルマルブタンのみのガスカートリッジを設定しないでプロパンとブタンの混合缶の一択でその火力をアピールしました。スノーピークのような燃焼器具の後発ブランドがプリムスやEPIgasと同じEN417の規格のガスカートリッジを選択した理由は明らかですが、他社がノルマルブタン缶を基準として数値を公表しているわけですから、スノーピークは混合缶一択とはいえフェアではないと思ったものです。実際にメーカーが想定しない(いえ、してはいけないという言葉が正しいのですが・・・)他社のノルマルブタン缶を使った場合、純正缶と比較するとパワー不足を感じたものです。同じ種類のガスを使って比較すべき点が、そのガスを発売していないと比較出来ない現状は色々な誤解をユーザーに与えるということを痛感しました。

その理由をわかっているとしかたがないで済むのですが、そのような事情を知らないでいるとさらに多くの誤解を生むことになります。

そして事情を知らない方向けの対応をされると、私のような者はメーカーの言い分に矛盾を感じることになります。特にガス燃焼器具の日本における法律はアウトドア用の携帯燃焼器具に対応しているわけではなく、既存の法律で賄っているだけで現状に即しているわけではありません。

このモデル(GS−100)をお世話になっていたアウトドアショップに予約する際、店長にEPIgasを使っているからガスカートリッジに互換(※)があるなら買いたいと話したところ、「大きな声では言えないんだけれど使えますよ。」と言われました。まだ見ぬ製品ですからこれって購入に際しての絶対条件なのですが、「困ったことに必ず聞かれるんですよ」とも話してくれました。大正解の対応だと思います。

「使えるけれど使えるとは言えない。」これが日本における現状なのです。

その理由がわかっているとしかたがないなぁと思うのですが(くどい?)、メーカー側から取って付けたような理由(たとえば危険だから・・・など)で対応されると「違うだろ!」と指摘したくなるのは私が天の邪鬼だからでしょうか?(そもそも危険であるならばおなじ規格にすべきではないのですから・・・)

これはスノーピークのみならずコールマンやソトの対応でも見られがっかりさせられたものです。

理由はわかっているのでしかたがないで済ませるしかありませんし、もし現状を変えたいというのならばぐだぐだ文句を言っていないで現状に即した法整備と業界団体への指導を促すべく活動すべき・・・・なのですが私にはそれ程の熱意はありません・・・・・・あっとかなり脱線してしまいましたぁ〜

 

※互換についてはとても面倒な話をまとめなければならず、過去記事でも何れ・・・・といいながらまだ記事にしておりません。何れまた・・・きちんと記事に・・・出来たら・・・いいなぁ・・・m(_ _)m

 

GS-100にはイグナイター付きのGS-100Aの他に一時期五徳がチタンのGS-100Tとそのイグナイター付きのGS-100TAというモデルも販売されていました。1個くらいGS-100Tを所有しているかなぁと思って探してみたところ見事にすべてGS-100でした。

このモデルは2016年頃まで販売されましたが、残念ながら最後まで日本製だったのかどうか確認できていません。

私のベストセラーモデルの変歴の調べ方は実機に基づいて調べるということを基本としていますが、1998年〜2016年の18年間で仕様の変更は私が所有している実機では確認できません。

ただパッケージの変更とそのパッケージに書かれた重量は、初期のパッケージには89g、後のパケージでは88gとなっています。微妙過ぎて材質の変化だからなのか軽量化があったからなのかはわかりません。

 

イグナイター付きのGS-100A JIA認証:1998年8月

 

バルブ基部は先のGS-100と同じ刻印ですが、イグナイター本体にGS-100Aの刻印が見られます。

軽さが特徴のモデルなため、登山者から支持を受けるも、当方と同様にイグナイターを信用していない人も多く中古市場ではイグナイター付きはとても少ないと感じます。

左:JIA認証:2004年7月

右:JIA認証:1998年3月

「すごいヤツ」というコピーはちょっと恥ずかしい。80年代初めのEPIgasでも「すごいヤツ」というコピーが使われていましたがまさか20年近く後にも使われていたとは・・・・

「美しい」もユーザー側からであればいいとしてブランド側からはどうかと・・・・・

 

どちらもmade in JAPANと記載があります。

1998年のほうが89g、2004年では88gと変更されています。

 

簡単な記事にするつもりでしたが、語り始めたら長くなってしまったぁ〜

2017年度からモデルチェンジしてGS-100Rになったモデルについては後程・・・・・