オプチマスのNovaやシグのファイヤージェットのようなバーナー本体の足を開いて五徳となる燃焼器具を思い出しましたので、今回は液燃分離型ストーブの流れから外れます。
また箸休め・・・・なのですが箸休めになるかどうか・・・・・
キャンピングガスの歴史については、マウンテンコンロの記事で多少触れてはいますが、その長い歴史は簡単には説明できないので、その年代の製品と合わせて説明出来たらと思っています。
キャンピングガスブルーの側はスチールに塗装したもの。プラスチックではないのが感動ものです。
燃料はカセットガス・・・・キャンピングガスでなぜに?
他にカセットガスを燃料とするツーバーナー、ランタンも販売されました。
この姿から展開します。
コールマン傘下になってロゴが変わりました。
それまでのロゴも箱に記載されてます。
中国製だったことも元箱からわかります。
今回のプロバンスコンロは、色々不明なことが多く実は記事にするのが厄介なモデルです。
何より燃料のガスは日本のイワタニの規格:カセットガスという変わり種です。
当時コールマン傘下となってすぐに販売されたモデルなのですが、カセットガスを燃料とするのであれば、あくまで日本向けのモデルであり、コールマンジャパンが企画に関わっていたのは想像に容易いです。
しかし、伝統あるキャンピングガスブランドでこんなことができるものなのか、いまだにその経緯については謎ですし、とても興味があります。
当時のコールマンのガス燃焼器具はUSAやEUのプロパンシリンダーの規格、プリムスやEPIのキャニスター(OD缶)の規格、そしてキャンピングガスのオリジナル規格とカセットガスの規格、そしてコールマンが社運をかけていたと言われるコールマンオリジナルのパワーマックスの規格と当時日本におけるガスカートリッジの規格をほぼ網羅していました。
しかし、コールマンのガス燃焼器具の最強の布陣も、90年代後半からの日本でのオートキャンプブームの衰退の影響を受けてカセットガス、キャンピングガス、パワーマックスと市場からの撤退が相次ぎました。
90年代終わりから00年代初めに販売されたプロバンスコンロを含めたキャンピングガスブランドを冠したカセットガス燃焼器具は時代の徒花のような製品ではありましたが、美しいブリューエと呼ばれるキャンピングガスブルーを身にまとったプロバンスコンロは日本では入手しやすいカセットガスを燃料とすることも相まって人気がある機種だと思っています。
90年代、EPIの製造会社やキャンピングガスを傘下にしたコールマンですが2005年、Jarden社の傘下となったあたりから、コールマンはキャンピングガスブランドの展開を日本においては縮小し、最終的には消滅させてしまいます。
前回の記事同様、ブランドの経営形態は如実に製品に影響があるという一例だと思います。