キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

 キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

ご訪問ありがとうございます

過去記事にて、既に手放していたため、きちんとデータ取得出来ていないまま記事にした製品がいくつかありました。

テンピークスのテントは20年ぶりに入手できたのですが、そんなことって続くんですよね。

今回の、ロゴス•ツーリングテントも20年ぶりに入手できた製品です。

半世紀前のテントですが、販売数がそれほど多くなかったようで、2度と目にできないかと思っていました。


















以前の記事の通り、色々面白いテントでウエッジ型のテントでポールがグラスファイバー、でもフルフライなので、モンベルのムーンライトⅠやダンロップのR-107と比較すると面白いですね~


インナーテント入り口のマークですが今回はきちんと写真データに残します。

残念ながら具体的な数値を表すマークではないのですが、まあ防水や保温機能をアピールしているマークのようですね。


ロゴスは、過去から現在に至るまで多分日本のブランドでは一番多くのモデルを販売しており、また、上級幕から廉価幕、果ては小型から大型まで網羅していますので、調べていて楽しいですね。


80年代のカタログを所有していますがまだブランドロゴ無しのロッジ型テントやシュラフ、ファニチャー、クッキングセットが載っています。これがロゴスの始まりでしたが今ではあの分厚い総合カタログを発行するまでになったのには感慨深いです。








頑なにレジャー用としての立ち位置を忘れていないことも素晴らしいと思います。


これからもロゴス製品をデータ化して残していきたいと思います••••


今回のDunlop VL11は、前回のColeman Expornent Trekking Light Dome、前々回のDunlop R-224と同年代のテントです。


VL11というモデルの前に、90年代後半のダンロップテントがどのような方向に向かっていたのか度々ですが説明致します。

1998年、ダンロップ(ダンロップスポーツ)は新たなアルパインテントとしてVL1(1人用)、VL2(2人用)、VL3(3人用)をシリーズ化しました。VLシリーズは軽量化に特化したモデルです。

この頃からアウトドア業界は軽量化という流れに傾いていくのですが、DUNLOPも例外ではありませんでした。

2000年、ダンロップ(ダンロップスポーツ)はファミリー用テントから撤退し山岳用とレジャー用小型テントのみのラインナップとなります。


2000年代中頃、ダンロップスポーツはアウトドア部門の全てから撤退を決めました。

その際、テント部門の関係者でダンロップブランドのテントの継承とアフターサービスの継続の為にHCSが設立されました。

私の手持ち資料では2004年のことになります。

今回のVL11はHCS社のダンロップブランドのテントなのでこの頃のテントです。

(VL11はVL1の後継機種です。)


2005年、HCSはいままでのダンロップブランドの他にPuromonte(プロモンテ)ブランドを立ち上げ現在までダンロップとプロモンテという2つのブランドを展開しています。

何故プロモンテというブランドが新たに必要だったのか、語られている資料はありませんがプロモンテは先に述べている通り、90年代後半から00年代にかけての軽量化のニーズに対応するブランドとして立ち上げられました。

ダンロップテントは創業以来、人命を預かる道具として耐久性を重視するため、安易な軽量化は行わないという伝統がありました。

しかし、素材や技術的な進化で軽量化を望むニーズにもXシリーズやVLシリーズで対応してきました。

そんな中でプロモンテブランドを立ち上げ、ダンロップとプロモンテのカタログを分けて発行するに至りました。


何故でしょうか?


同じHCS発行のカタログでは有りますが、プロモンテのカタログからダンロップという単語が一文字も使われていないのは異常だと感じられます。プロモンテもダンロップテントの中の一つの流れを汲んでいますのでそのような歴史を私は大切にしたいのですが••••

あくまで私の推察ですがダンロップテントの伝統を守る、素材や技術の革新で軽量化というニーズにも応える、という2つを完全に分けたブランド展開にしたのではないでしょうか?

しかし、後にまた一緒のカタログになるのですが••••••••


すみません、長くなってしまいました。



え〜と、結局何を言いたいのかというと、2004年までダンロップブランドだったVLシリーズが2005年からプロモンテブランドになったという事実です。具体的にはVL11の後継機種VL12からプロモンテとなりました。


まあ、どうでもいい話なんですが、こんな経緯は面白いなぁと思って記事にしています。



  • 素材:インナーテント=30Dポリエステルリップストップ(通気撥水加工)、グランドシート=40Dポリエステルタフタ(新ポリエステル防水加工)、フライシート=30Dポリエステルリップストップ(新ポリエステル防水加工)、ポール=8.84mmDAC-FL/7001S(アルマイト加工)、張り綱=アラミド系繊維テクノーラ
  • サイズ:205X90X100cm(開口X奥行きX高さ)
  • 重量:約1.50kg
  • 付属品:収納袋、ぺグ、張り綱
  • 収納サイズ:本体=30X15cm、ポール=50X4.5cm




ポールの固定はスリーブ式
ダンロップのテントはポールの吊り下げ式に拘ってきましたが、90年代後半の軽量化に際して、そのこだわりを捨て1〜2人用テントについてはスリーブ式を採用するようになりました。








尚、VL11のポールは韓国のDAC社製です。

1998年年度のダンロップ製品カタログによるとダンロップのほとんどのテントポールは日本で作られているとのことでした。例外はVシリーズとVLシリーズとあるのでVLシリーズは当初から韓国のDAC製なのかもしてません。


参考までに2006年度のダンロップカタログと、プロモンテカタログの写真をアップしておきます。


左:プロモンテ2006年度カタログ
右:ダンロップ2006年度カタログ

ダンロップ•プロモンテ2016年度カタログ



今回00年代前半のモデルを調べていて、あまりにも資料が少ないことに気が付きました。

丁度、現在の状況に似ています。

このブログは現物とその資料を頼りに記事にしていますので資料がないと困ってしまいますが、資料が無くても無いなりに記事にしていきたいと思います••••••••




今回は2000年代前半に販売されたコールマンのテントです。
2002年に発売されましたが通常のカタログには未掲載のモデルです。
エクスポーネントシリーズの専用カタログには載っていますが、冒険的なアイテムが主で、このモデルについては四季用の山岳テントになります。

Coleman Expornent Trekking Llight Dome
170T5400J

サイズ:約215x155x105(h)cm
重量:約2.5kg
フライ:33Dリップストップナイロン
インナー:33Dリップストップナイロン
フロア:40Dナイロンタフタ
ポール:Φ9mmエアヘラクレスポール









吹き流しベンチレーター

張り綱はポールから直接引っ張ります。









コールマンでここまで本格的な山岳テントは多分、この前この後ともに無いと思う珍しいテントです。


エクスポーネントシリーズでは過去記事でSummit EX270を記事にしていますが、この頃コールマンは野口健氏のヒマラヤ登山をサポートしていて、ベースキャンプにてサミットEX270やツーリングドームを使用している様子をTVでみることが出来ました。


山岳四季用として、吹き流しのベンチレーターやスノーガードを装備し、2〜3人用として約2.5kgと軽量なテントですが、フライは透けてインナーが見えるようなテントですので耐久性より軽さを重視しているわけです。


私も還暦を過ぎて、登山用として軽さにお金をかける年齢ですし、今現在膝痛で近くの散歩すら難しい状況ですから真剣にどのようなテントに今後頼ろうか考えています••••••••