過去記事にて何度かテンピークスのブランド、製品について記事にしております。
その製品は既に手放してしまっていたので、きちんとデータ取りが出来ないまま記事にしていました。
しかし再び入手することが出来ましたので、改めて記事にしたいと思います。
過去記事にて指摘していますが、テンピークスのロゴには、Desgin by quest,inc という文言が入っているロゴと入っていないロゴがあります。
明らかに入っているロゴのモデルと入っていないモデルでは品質に差がありました。
今回の製品はDesgin by quest,inc という文言が入っていないモデルです。
手放して後悔していましたが20年ぶりの再会です。







TENPEAKSの下にDesgin by quest,inc の文字がありません。

ブランド初期はカーメイト、その後カワセが取り扱っていたと思いましたが、クエスト•ジャパンという会社の取り扱いもあることがわかりました。ただ、クエストジャパンはテント製造会社Jinoong社と当初から関わっていたと考えます。
90年代中期:テント製造Jinoong社→クエストジャパン→カーメイト
90年代後期、テント製造Jinoong社→クエストジャパン→カワセ
00年代初期、テント製造Jinoong社→クエストジャパン
あくまで私の推測ですが上記のような流れで販売されたのではないかと思います。
カーメイトは90年代中期にキャンプ用品から撤退、カワセは90年代後期に自社ブランドのバンドックを立ち上げ現在に至ります。

データ写真の通り、ボトムにPEシートを、ポールにグラスファイバーを使用した、典型的な廉価幕です。
面白い事に、防水機能が高そうなテンピークスの90年代の製品より、00年代初めの防水機能は低そうな今回の製品の方が生地のコーテイング等の劣化が感じられなく、スムーズにそして快適に設営することが出来ました。
ただ、アメリカのクエストのデザインとは思えない普通のデザインであることに物足りなさを感じます。
そしてこのモデル以降、テンピークスブランドのテントは市場から消えました。
90年代のテンピークスのテントはとても素晴らしいものでした。現在検索をかけても詳しい情報が得られなくなってきています。
それらの製品データも含めて、きっちりと後世にデータを残しておきたい、そんな思いでブログを更新している次第です。