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 キャンプ用品・資料倉庫からのつぶやき

   旅が好きです。旅の手段、目的、楽しみなどに関わる諸々に興味を持ってきました。
   ここではキャンプ道具という枠で投稿するつもりですが、脱線話もお許しください。(^^)
仕事部屋、兼倉庫からのつぶやきです。

今回は2000年代前半に販売されたコールマンのテントです。
2002年に発売されましたが通常のカタログには未掲載のモデルです。
エクスポーネントシリーズの専用カタログには載っていますが、冒険的なアイテムが主で、このモデルについては四季用の山岳テントになります。

Coleman Expornent Trekking Llight Dome
170T5400J

サイズ:約215x155x105(h)cm
重量:約2.5kg
フライ:33Dリップストップナイロン
インナー:33Dリップストップナイロン
フロア:40Dナイロンタフタ
ポール:Φ9mmエアヘラクレスポール









吹き流しベンチレーター

張り綱はポールから直接引っ張ります。









コールマンでここまで本格的な山岳テントは多分、この前この後ともに無いと思う珍しいテントです。


エクスポーネントシリーズでは過去記事でSummit EX270を記事にしていますが、この頃コールマンは野口健氏のヒマラヤ登山をサポートしていて、ベースキャンプにてサミットEX270やツーリングドームを使用している様子をTVでみることが出来ました。


山岳四季用として、吹き流しのベンチレーターやスノーガードを装備し、2〜3人用として約2.5kgと軽量なテントですが、フライは透けてインナーが見えるようなテントですので耐久性より軽さを重視しているわけです。


私も還暦を過ぎて、登山用として軽さにお金をかける年齢ですし、今現在膝痛で近くの散歩すら難しい状況ですから真剣にどのようなテントに今後頼ろうか考えています••••••••

久しぶりのダンロップテントです。

2005年、社名がダンロップスポーツからHCSに変わってからの製品です。


何故、社名がかわったのか?、当時ダンロップスポーツがアウトドア事業からの撤退を決めたからです。当時衝撃を受けたものですが、HCSを立ち上げダンロップのテントブランドを守ってくれたことにダンロップのテントのファンの一人としてとても感謝しています。

それとともにプロモンテというブランドも同時に立ち上げました。

ダンロップ(テント)とプロモンテは明確にテントの方向性が違います。テントの耐久性と軽量化は相反するため、テントの方向性を決める際、耐久性重視がダンロップ、軽量化を目指すのがプロモンテという2つのブランドに分かれました。特に2000年代初めはウルトラライトという軽量化が叫ばれた時代で、ダンロップテントがそれまで拘ってきた耐久性に妥協出来ないという姿勢がプロモンテという新たなブランドを立てることになったのだと思います。

90年代の一時期、ダンロップから低価格帯のキャンプ幕(フィールドキャビン)が販売されますが、そちらも別ブランド化して販売された経緯もあります。


2000年代は90年代のキャンプブームの煽りでダンロップのみならず、多くのアウトドア関連会社が生き残りをかけていました。現在のアウトドア関連会社も大変な時期ですが、90年代から00年代の難局を乗り切った経験を活かして頑張って欲しいものです••••••••


あっ、終わりじゃないです。

R-224は間違いなく、ダンロップの伝統を継承しているモデルですね。ツーリングユースのテントですが、4隅のポールエンド袋状で固定されます。✳️ポールはDAC社製です。


✳️ポールはDAC社製ではありませんでした。お詫び訂正致します。


特に述べておきたいことは、このテントは当時2万円でお釣りが来たということです。

当時、日本はデフレの真っ只中、確か東証平均株価も1万円を割っていた(間違ってたらすみません。)このテントの対価としてはとても良い時代でしたね。



■重量約3.5kg 
■サイズ使用時:210x120x110cm、収納時:45x20x20cm
■素材インナーテント:70Dナイロンタフタ(通気撥水加工)
グランドシート:70Dナイロンタフタ(ポリウレタン防水加工)
フライシート:75Dナイロンタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール:A7001S-T6ジュラルミン
■定員2人
■付属品収納袋、ペグ、張綱




















中国製




入手時で既に製造から15年以上過ぎてはいますが、この個体は、防水コーティングの劣化が少なく状態はとてもいいものでした。あくまで保管状態が良かったからですが、沢山のダンロップテントを見てきて総じてベタベタで使用するのに躊躇する個体に出会ったことはごく僅かです。しかもその個体はどれだけ酷使されたんだと言うよな使われ方をしたものでしたので、私のダンロップテントへの信頼は揺らぎません。

そろそろ、10年代のダンロップテントも入手出来る価格になると思うので更にダンロップテントのデータを集めていきたいと思っています••••





過去記事にて何度かテンピークスのブランド、製品について記事にしております。



その製品は既に手放してしまっていたので、きちんとデータ取りが出来ないまま記事にしていました。

しかし再び入手することが出来ましたので、改めて記事にしたいと思います。



過去記事にて指摘していますが、テンピークスのロゴには、Desgin by quest,inc という文言が入っているロゴと入っていないロゴがあります。

明らかに入っているロゴのモデルと入っていないモデルでは品質に差がありました。


今回の製品はDesgin by quest,inc という文言が入っていないモデルです。

手放して後悔していましたが20年ぶりの再会です。














TENPEAKSの下にDesgin by quest,inc の文字がありません。


ブランド初期はカーメイト、その後カワセが取り扱っていたと思いましたが、クエスト•ジャパンという会社の取り扱いもあることがわかりました。ただ、クエストジャパンはテント製造会社Jinoong社と当初から関わっていたと考えます。
90年代中期:テント製造Jinoong社→クエストジャパン→カーメイト
90年代後期、テント製造Jinoong社→クエストジャパン→カワセ
00年代初期、テント製造Jinoong社→クエストジャパン
あくまで私の推測ですが上記のような流れで販売されたのではないかと思います。
カーメイトは90年代中期にキャンプ用品から撤退、カワセは90年代後期に自社ブランドのバンドックを立ち上げ現在に至ります。






データ写真の通り、ボトムにPEシートを、ポールにグラスファイバーを使用した、典型的な廉価幕です。

面白い事に、防水機能が高そうなテンピークスの90年代の製品より、00年代初めの防水機能は低そうな今回の製品の方が生地のコーテイング等の劣化が感じられなく、スムーズにそして快適に設営することが出来ました。

ただ、アメリカのクエストのデザインとは思えない普通のデザインであることに物足りなさを感じます。

そしてこのモデル以降、テンピークスブランドのテントは市場から消えました。


90年代のテンピークスのテントはとても素晴らしいものでした。現在検索をかけても詳しい情報が得られなくなってきています。

それらの製品データも含めて、きっちりと後世にデータを残しておきたい、そんな思いでブログを更新している次第です。