幸子、喉の奥が急激に熱くなるのを感じ、慌てて、隣にいた吉田に水!っと叫んだ。吉田、慌てふためいてテーブルの上に置かれていた水の入ったコップを掴もうとした。その手元にカンカンの放った弓矢が飛んで来て、コップに当たり、水はテーブルにこぼれてしまう。幸子、我慢しきれずよろめきながら立ち上がり、部屋の隅にある水がめの方へと走り寄ろうとした。が、行く手をケンケンの槍が阻む。
幸子、意識が朦朧となる。もうダメ・・・と幸子が思った時、ミルタックの言葉が幸子の脳裏に甦る。
この先、どんな恐ろしい事が起きても、決して気絶しないと約束して欲しい。君は気絶してしまうと、元の世界へ戻ってしまうのだ、と。
約束したんだ、わたし、もう気絶しないと王子と約束したんだ。だから、だからこんなことで気絶なんかしてられない!!!
幸子は覚悟を決めて、槍を構えるケンケンをきっと睨んだ。ケンケンは人が変わったように肝の据わっている幸子の、その強い眼差しに怯えの表情を見せた。
その瞬間、幸子は脱兎のごとく、ケンケンに走り寄り、体ごとケンケンに体当たりをした。ケンケン勢い余って槍を持ったまま後ろに倒れた。幸子はケンケンを飛び越え、その後ろの水がめの水をごくごくと飲み干した。
体中の血液が皮膚が肉体が急激に冷めてゆく。幸子は意識がはっきりしてくるのを感じた。
村長、信じられないと言った顔でわなわなと震えながら呟く。
村長「そんなばかな!!あの毒をひと口でも飲めばたちまち灼熱の熱さに喉をやられ、窒息してしまうというのに・・」
そんな村長の喉元にミルタックの鋭い剣先が突き付けられた。
ミルタックはいつのまにか村長の背後に回っていたのだ。
ミルタック「真実を話せ。さもないと、お前の首をはねるぞ」
ミルタックの瞳は怒りに燃えていた。
(続)
今回は展開が短くてごめんなさい(笑)。小説の続きも少しずつでも更新していきたいなと思って載せてみました♪ちょっとした気分転換にでも読んでいただけたら嬉しいです
宜しくお願いします~♪
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