本日は、「日本人」シリーズの第三弾(最終)、宮脇磊介著『騙されやすい日本人』(新潮文庫、平成15年3月1日発行)です。すでに、1999年9月に新潮社から刊行されました。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4101164215.html
著者の宮脇氏は、警察庁刑事局捜査第二課長、内閣広報官を勤められた警察庁のキャリア出身者です。
宮脇氏によれば、日本人は世界から「ガリブリ(gullible)」と見られているそうです。ガリブリとは、辞書に「騙されやすい。誰の言うことも何でも信じてしまう(easily deceided;willing to believe anyone or anything)」とあるそうです。なぜ、日本人が騙されやすい(お人好し)であるかは、別の機会に別のブログで考えてみたいと思います。
http://d.hatena.ne.jp/wowow56/
日本人の政治は“幼稚”です(宮脇氏)から、その幼稚な“政治屋”を追いかけることに終始する新聞記者も幼稚にならざるを得ない(筆者)ため、世界における“情報戦争”に敗北してしまうのです(宮脇氏)。ソ連崩壊後のCIAとKGBの標的は、日本であるにも関わらず、わが国は、いつまでもアメリカの庇護の下で経済活動さえしておれば、事が足りると考えていました。わが国の置かれている立場は、空からはスパイ衛星で監視され、1998年に欧州議会が非難した「エシュロン(Echelon)」によりEメール等が傍受され、CIA日本支部によって大手新聞社の動向が把握され(もちろん、その他諜報活動がされ)、せっせせっせとアメリカ国債を購入し(この日本の“貢献”により、アメリカはイラク戦争を遂行できるのです)、そして、在日米軍が存在する。この日本の存在を何と言うのでしょうか?(笑)。私は、自主憲法推進派の人たち行動は、彼らの意図とは別に、アメリカの手の中で彼らの期待する方向に動いているとしか見えません。
それから、宮脇氏は、①世界の決定事項に日本が参加していないこと(日本無視)、②ウインドウズのようなおもちゃのOSに依存する日本の企業・社会の危険性、③起きて欲しくない事(大地震等)に眼を背ける風潮がある事、④第五の権力としての暴力団の拡大の危険性、⑤新聞社の“官報化”という危険性を警告されています。
政治に興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。ただし、宮脇氏が指摘されていない①警察庁官僚の意識・・・東大法学部卒の方が、なぜ、利権官庁でもない警察庁に希望者が多いのか疑問でしたが、友人によると、「早く、偉そうにできる」そうです(笑)。その真偽のほどはわかりませんが、そのような体質があるように見えることを払拭する必要があるように思います。②北朝鮮の拉致行為の実行者、協力者が一人も逮捕されていない状況では、新聞社の改革も必要でしょうが、まず第一に、“警察庁の改革”が急務ではないかと思います。その点を踏まえて、読まれることを付記しておきます。
(参考)
1 エシュロンとNSA
http://www.infovlad.net/underground/asia/japan/dossier/echelon/echelon_nsa.html
2 Echelon
http://www.infovlad.net/underground/asia/japan/dossier/echelon/