ゴールドラッシュに湧くカリフォルニアで、1859年、新たな金脈が発見されました。
シェラネバダ山脈の東側のその街は、発見者の名前から「ボディ(Bodie)」と名づけられました。
最初は約20人の人口だった街も、1861年に金の発掘を広げるために大きな金鉱が造られはじめると
沢山の人々が集まり、1880年には人口、約1万人と2千の家が立ち並ぶ大きな街となりました。
ところが、1880年ごろから他の金の鉱山が1つ、また1つと採掘され尽くされたように
このボディの鉱山も、1882年にはすべての金が掘り尽くされてしまいました。
金鉱は倒産し、街は失業者であふれ、1人、また1人と街を去り、次第にさびれていきました。
それに追い討ちをかけるように、1892年と1932年に大火に襲われ、1940年に完全に無人の街となりました。
1962年、カリフォルニア州のヒストリカルパーク
に定められ、
現在では管理局が1932年の大火のあとの街をそのままの姿で保存管理を行なっています。
実は、このボディに行くために私たちはシェラネバダ山脈を越える旅をしていたのです。
位置的にはヨセミテ国立公園のちょうど東側です。
前記の108号線から395号線に合流後、南に車を走らせること、約10マイル。 270号線との交差点が見えてきます。
395号線から270号線に入ります。 最初は舗装された道ですが、終わり3マイルほどは未舗装の砂利道。
砂利道をゆっくり進んでいくと、遠くにボディの街並みが見えてきました。
今、ボディに残っている建物は全盛期の約10%ほどですが
その当時の面影が残された街並みを楽しむことが出来ます。
建物の中も当時のままで残されているようです。
その景色をじっとながめていると、今から100年以上も前の当時の様子がふと、頭を過ぎり、
まるでその時代にタイムスリップしたかのような気分になりました。