スペイン巡礼の旅ブログ、フランス人の道Camino de Santiago 800km!カミーノ デ サンティアゴ800km!の旅 -2ページ目

スペイン巡礼の旅ブログ、フランス人の道Camino de Santiago 800km!カミーノ デ サンティアゴ800km!の旅

スペイン巡礼の旅フランス人の道2014ブログ!サンティアゴ デ コンポステーラCamino de Santiago 800km!荷物も準備も甘いまま、ひとり出かけたカミーノ!サンジャンピエドポーからサンティアゴまで、笑って泣いて笑った旅日記ブログです。


洗濯機は、どこのアルベルゲにもあるわけではなくて、

ロンセスバージェスでズラーリとあった以外では、

あっても、1台、2台ぐらいです。(ないところもあります)


洗濯物がたまったときや、厚手のものを洗いたいときなどに

洗濯機を利用すると便利ですね!

日本製の家電の素晴らしさを改めて実感できますわんわん

洗濯機、乾燥機は、それぞれ1回1~2€くらい。

料金がかかるということもあって、洗濯物を抱えていて目が合うと、

『シェアしない?!』 

と見知らぬペレグリーノからお誘いがかかることも!

カミーノマジックなのか、カミーノ麻痺なのか、

知らない人のお洗濯と一緒に回すことに

なんの抵抗も感じず、ありがたい!と

はじめましてのペレグリーノたちと4回ほど、

カミーノ洗濯シェアをしました。

でも、雨や大量でない限り、
お洗濯はほぼみんな、こちらで手洗い!



文明の発達した現代では、貴重な経験で、

汚れが落ちているのかは定かではありませんでしたが、

新鮮でした音譜

お店に行けば、良い香りの洗剤がこらしょと

売っていますが、どれも巨大!!

ボディソープを洗剤代わりにしてたり、

持ち運びに便利な洗濯用固形石鹸の方も多かったですね。

私は、羊の絵の青いフタのチューブの洗剤を買って

使っていました。
お洗濯では、なんと言っても絞る作業
がもっとも気合と力が必要であせる

血管が破裂しそうになりながら絞っても、

すぐ水が滴り落ちてきます。

でも、そこは、スペインの強烈太陽に任せれば、

あっという間に乾きます。

ガリシア地方に入るまでは、干せば、すぐ乾く!気持ちよさ!

(ベットの珊に干して寝れば、朝には乾くので便利)

*ただ夜は、夜露が落ちるので、寝る前に取り込みます。

試しに1度朝まで干しっぱなしにしてみたら、

ズッシっと。。湿ってました宇宙人

洗濯干場は、こんなかんじで、みんなで干します。



名札が付いているわけでもないので、

取り込むとき、よく取り違えないものだな!と感心していたら、 

その後 ”タオルがなくなった” 

という声が。

なかでも、行方不明になったもの第1位が。。

パンツ!!

しかも。。。

おじさんたちのパンツ!

間違えられたおじさんはもちろん、

間違えたおじさんのことも。。

色々考えると。。。複雑な気持ちです笑



朝起きて、歩き、アルベルゲに着いて、シャワーを浴びて、

洗濯を干し終われば、今日の仕事は、終了!

もうこの後は、ご褒美TIME!とシエスタ前に急いで

ビールを求めてバルへ向かうのです!


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パンプローナでお別れする時に、

ニコラスの連絡先は教えてもらったのですが、

”ニコラスには、サンティアゴに着けたら、連絡したい!!”

とずっと思っていたのです。

ですから、サンティアゴに到着して、

第一にニコラスにメールを送りました!

ピレネーでの、へっぽこ歩きしかお見せできなかったニコラスに、

サンティアゴまで歩けたことを知らせたかったのです!

”できるって信じてたよ! きみはこの旅で強くなったね!”

すぐに返信してくれたメールが、

の後に起こるボタフメイロ事件の時、

どれだけ救ってくれたことか。。笑

ニコラスくんも、ちゃんと大学に戻り、

”サボってないよ♪”とのこと笑

今も時々、スペインの思い出話をしています。

そして、うれしい繋がりは続き、

大好きなアメリカン夫婦のサム&アンディ―や

ベットパグに好かれたアクセルくんなど、

サンティアゴで会いたかったみんなとも

日本に帰ってきてから画面上で再会することができました!

ジョセフさんには、クリスマスカードを送る予定です!

みんなと再会できることは、この先あるのか、わかりませんが、

会いたい人には、また会える!

その時、自信を持って会える自分でいたいなとそう思います。

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満席の夜行バスで、爆睡して、

あっという間にマドリッドの空港に着きました!



800kmの汗と涙を吸い尽くした靴は、

とても機内で脱ぐことは許されない笑

公害になる。。と思ったので、

サンティアゴに置いてきました。

ただ、凄く寒かったので、

5本指ソックスを履いて

唯一残ったビーチサンダル。

巡礼路では全く気にならない、

ペレグリーノスタイルも、

1歩外に出ると、

指をさされて笑われてしまうのです笑

笑われながらも、自分でも笑ってしまい、

靴や服を買うことも考えましたが、

バックパックに合うスタイルが

見つからず、なんだか面白いので、

このまま帰ることにしました!

これがこの旅最大の勇気だったような気がします笑

そんな姿で歩いていると、

『ちょっとちょっと!』

あまりにもおかしな格好だったので、

注意されるのかと思ったら、

『君、ペレグリーノでしょ?!』

私の可笑しな服装で、さては?!と思い、

バックパックに付けた貝を見て、

確信して声をかけてくれたのは、

以前自分もカミーノを歩いたという

真っ青な最高にオシャレなジャケットを着た、

スパニッシュジェントルマンでした!

しかも、同じエミレーツでドバイ乗換だったので、

どこの街がどうだったとか、

カミーノあるあるなど、

大いに盛り上がりました!

今度はいつ歩く?!

沢山の人が何度も歩きたくなるというカミーノ。

”2回目のカミーノも、

1回目と全然違って、またすごくいいよ”

そう言っていたオーストリア人の言葉を思い出しました。

2回目は、どんなことを感じられる自分になっているかな。。

きっとまた私は、歩く!

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朝、リカルドが迎えに来てくれて、



朝食のクロワッサンとカフェコンレチェを

昨日街角で演奏して稼いだ貴重なお金で、

ご馳走してくれました。

昨日のお天気がうそのように、

今日は太陽の眩しいサンティアゴ。

清々しい空に、

 

おととい涙目で見た街が、別の街のように、

きらきらして映るのです。



気持ちはとても穏やかで、

旅のお礼を兼ねて向かった最後の12時のミサ。

少し早く入ったつもりでしたが、

もう、石の階段しか席はありませんでした。

私の横には、敬虔なクリスチャンの

おばあさんに連れられた小さな男の子と女の子の兄弟が

絶えず、辺りをぐるぐる回っていました。

今日着いたばかりのペレグリーノ達。

私の知っている人は1人も居ませんでした。

彼らは、どんな旅だったのかしら。。!

歩き始めた日、季節、年齢、テンポ、

泊まった街、出会った人、

1つ1つが重なって同じ道を歩いて来ても

星の数ほどのお話があるでしょう。

もし、私がエアチケットを間違えずに買っていたら。。

もし、バイヨンヌでちゃんと、

Eのホームから乗っていたら。。

ニコラスには会えませんでした。

彼に会えなかったら、

今頃ピレネーの坂でまだ座っていたかも(笑)

カミーノでは、必要なことは、

全て与えてくださるのよ”

私は、グエンさんの言葉を思い出していました。

ボタフメイロは、見れなかったけど、

それよりもずっと感謝すべき日々が私にはありました。

きっと

”また来年見においで” 

そう神様が言っているのだと、

そう思うことにしました。

暖かい涙ツーと流れていきました。

 

寄付の袋を持った人が回ってきて、

しばらくして周りがソワソワし始めると、

なんと!!!

勢いよく煙が上がったのです!

神様っ!!!!!!



諦めていた中での、思いがけない出来事に、

私は、全ての水分が出たのではないかと思うほど、

感激してしまいました。

神様は、なんて効果絶大な方法で、

世界を見せてくださるのだろう。。!

最後の最後まで、

私のカミーノは虹色だったのです。

 

今日も、メンバーが増えたストリートライブ。



トロンボーンのドイツ人ジャコブは、

初めて見かけたレオンの頃から

だいぶ上手になっていました笑

彼らの旅は、まだまだ続き、

ポルトガル~カナリア諸島まで。

年齢とか、お金がないからとか

そうしたことが諦める理由にならない!

ということを彼らは私に教えてくれました。

最後の晩餐は、彼らがお得意の

パラドルの先着10名!の食事を

みんなで食べに行きました。



社食のようなシステムですが、

プラスティックのトレーの上には、

とびきり美味しいお料理で、ワインも付くので、

それはそれは、皆幸せな顔で食べるのです!

夜、マドリッド行のバスの時間まで、

ギターを弾いてみんなで歌っていると

最後の最後にまたまた奇跡が起こったのです!

ステファノが、ふらふら~っと

夜中にサンティアゴに到着したのです!

彼はリカルドとフランチェスコと3人で

カミーノに来ていたのですが、

なんせ自由の塊のような愛すべき存在で、

今思えば、彼こそ、
Keep my tempoの師匠!
彼に会えずに帰るのは、

ちょっぴり淋しいなと思っていたので

彼の登場で、思い残すことなく

お別れすることができました。

内臓が潰れそうなほどハグしてくれたフランチェスコ、

ずっと。。触ってみたかったステファノの

天然スウィートカールヘアを触らせてもらい

最後の10日間歩いた仲間リカルドには、

See you tomorrow!と言って

マドリッド行の夜行バスに乗りました。


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サンティアゴには、他の街にはない、

ペレグリーノにとってもいいサービスがあります!

☆インフォメーションセンター近くに、
バックパックを預かってくれるところ(3€)

☆インフォメーションセンターの1本奥の通りに、
  休憩したり、シャワーを浴びれたりするところ



サンティアゴに、長期滞在しやすい、

とってもありがたいサ―ビスだと思いました。

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フィステーラへ出発する朝、

恐る恐る東屋を覗いてみると、

デービットが、寝袋、バックパック、靴と、

川の字でお行儀よく並んで寝ていました。

外傷もみられませんし、無事のよう。

安心したよと、パンを1つ分けると、

”10秒で支度するから” 

バス停まで案内してくれるとのこと。

確かに、バス停は今から探すところだったので、

お言葉に甘えることにしました。

デービットはもう、10日間も

サンティアゴを放浪していたので、

ガイド級に街を知っていたのです。



おかげで、とってもスムーズに、

フィステーラ行きのバスにも乗れて、

歩けば4日かかるところ、

バスで3時間で到着しました。



バスを降りると。。

物凄い雨!波

矢印も見当たらず、

道もわかりませんでしたが、

海沿いを歩いて行けば着くだろう。。

と、とにかく歩き出しました。

やっと1つ矢印を見つけ、

やっぱり道は合ってる!!

(800kmの旅で感が増したよう笑)

海辺の道を進みます。

雨は、嵐のようになり、

何度も、吹き飛ばされそうに台風

でも、スタスタ歩いていくより、

この方が、ずっと感動的な最後だと思いました。

フィステーラは、巡礼の締めくくりに、

西の果てに沈む太陽を眺めて、

古い自分に別れを告げる

という場所。

フィステーラで吹き付ける雨が、

古い自分を洗い流してくれている、

そんな気がしました。

ピレネー越え、ニコラスの背中、

"keep my tempo!" 

太陽の日差し、

痛みを堪えて、星に祈り。。

奇跡のようなタイミングで出会えた人々、

全てが完璧なタイミングとシチュエーションで、

学びを届けてくれた、

私の素晴らしいカミーノの旅が、

まるで、映画のエンディングロールが流れるように

蘇りました。

遥か向こうの空で厚い雲の隙間から

光がこぼれているのが見えました。

その光が私の中に差し込んできたように、

その時、衝撃的な気付きが私の中に起こりました!

それは、これからの私の

課題になるのだと思うのですが、

これは、場所が場所なだけに、

きっと特別な体験だったのではないかと

今改めて思うと、そう思います。

私は、最後に神様からのメッセージをいただいたような

そんな気持ちになったのです!

そして、こうして、旅に出させてくれた家族、

日本で待ってくださっているお客様、

ここまで来れたのは、

全く自分だけの力ではない!と

感謝の気持ちが溢れてきました。

そして、やっぱり、リカルドも、

大切な旅の仲間だったと感謝の気持ちが蘇り

もし、サンティアゴで会えたら、ありがとう!

と伝えて日本に帰ろうと思いました。

 

 
0,00km。。。
もう何も言葉にすることが出来ず、

両手で石を抱えました。

感激で胸がいっぱいになりかけていたら、

戻ってきたペレグリーノに

岬はこの先だと教えてもらい、

危うく。。またまた違う場所で

満足してしまうところでした。

進んで行くと。。



ありました。。。!!!

ここかーーーーー!

本当は、ここで服を燃やしたかったのですが、

この雨では、即、鎮火。

おまけに岬の先までは、

本当に台風のリポーターのように

なってしまうほどの暴風で

『キケンすぎるわ!!』

と諦めて戻ってしまう方もいた程。

でも。。

行く!!



この世の果てに立ち、

暴風雨にさらされながら。。。

"旅が終わった。"

初めて実感が湧いてきて、

声をあげて泣きました。

とても、清々しく、虹色の気持ちの涙。

これが浄化ということだったのでないかと、

今になるとそう思います。

帰りのバスは、暖かくて、

なんというか、放心状態というか

心地の良い脱力感で、

ぐっすり眠ってしまいました。

サンティアゴに戻ったのは、

20:00を過ぎていて、

夕べのアルベルゲまでは遠かったので、

今日は最後の夜だし、奮発して、

街中のアルベルゲに泊まることにしました。

アルベルゲを探していたら、

第一待ち人!発見くらいのタイミングで

リカルドに出くわしました!

デービットにも再会できて、

サンティアゴ最後の夜は、

リカルドたちと深夜まで、

ギターと歌声で盛り上がりました。
カミーノ最後の日は、小雨の降る

ガリシアらしい1日になりました。

サンティアゴまでの5km、

なんだか変なテンションで歩きます。



リカルドがGETしたパンを食べながら

坂を登っていくと、後ろにいたはずの

フランチェスコが昨日到着していたそうで

BIGハグで迎えてくれました!!!

そして、聞き覚えのある音色が。。。

スカイさんが笛を吹いて立っていたのです!!



『ayaさん、なかなかサンティアゴに来ないから

心配したんだよ!』

私は、ペースダウンしてしまってからというもの、

スティンさんやエレナさん、

アレックス、みんなと離れてしまい、

新しい人たちに会うたびに、

みんなに会いたい!と恋しく思っていたので、

本当にうれしくて、スカイさんに飛びついて、

わんわん泣いてしまいました。

『まずは、こっちこっち!』

と巡礼証明書がもらえる事務所へ

連れて行ってくれました。



日曜日で、スペインの何かの祝日と

重なっていたこともあってか、

街はツーリストでも溢れかえっていて、

私が巡礼証明書をもらって出てくると

囲み取材のように、

バッシャバッシャと写真を撮られ、

質問攻めにあいました笑

その後散々、珈琲を飲んで時間を潰していたら、

バックパックを背負っては、

サンティアゴの教会には入れない

ということだったので、リカルドは、テントへ、

私は、アルベルゲに泊まりたかったので、

12時のミサの前に

教会で待ち合わせをして別れました。

アルベルゲは沢山ありそうだったので、

まずインフォメーションセンターを目指しました。

ところが、地元のひとに聞いても

『おお、教会はあっちだよ』

。。。インフォメーションセンターが伝わらず、

あっちへ案内され、こっちへ戻り。。

そんなこんなで、時間が迫ってきてしまい、

荷物を預かってもらえるところがあったので

そこにバックパックを置いて、

走って教会前へ急ぎました!

でも、12時になっても。。。来ない!!

彼らのことなので、仕方ない!

と、教会の入口の受付に先に行くと

『もう中は人がいっぱいで入れないの。

次の1時に来て』

そんなああ!!!!!!!!

このボタフメイロを見てみたくて来たのです!

ずっと、

ボタフメイロを見たくて歩いてきたのです!

しかも、ボタフメイロは毎日見れるわけではなく、

金曜と日曜の12時のミサ。

私は、水曜には日本へ帰るのです。

ミサが行われている正にここに、

今私はいるのに!!

もう取り返しのつかない絶望感で、

街行く人の渦の中、

涙が溢れて止まりませんでした。

ぐすぐすしていると、ちょうど今から

アルベルゲに行くという人に出会って、

一緒にアルベルゲへ連れて行ってもらいました。

先日、一緒のアルベルゲだった日本人の方もいて、

『そっか。。じゃあ、僕ビデオ撮ったから。。』

と見せてくれるのですが、

余計に辛くなってしまって、

更に涙が出るのでした。

『寄付が多い日には、金日以外にも見れるみたいよ』

『夕方のミサ。。見れる可能性は低いけど、

ダメ元と行ってみては?』

沢山慰めていただき、

もう1度、坂を下って街へ歩きました。



すると、教会の前にリカルドが。。

申し訳なさそうに近付いてきました。

『ayaを待ってたんだけど。。お腹空いちゃって。。』

パラドールで先着10名が無料で食べられる食事を

食べていたのだそう。
彼らはサンティアゴに10日間滞在するので、
ボタフメイロを見る機会は何度もあるのです。)

それを聞いて愕然。

今まで少しずつ溜まっていた小さなストレスまで

ついでに、ザバ―――!と出てきてしまいました。

リカルドと歩かなかったら、

皆と一緒に金曜に着いたのに!

リカルドを待ってなかったら、

もっと早く教会に入れたかもしれないのに!

おまけに私が教会の入口だと思って

入ろうとしていた所は、教会の博物館だったそうで、

全てにおいて、悲しくなりました。

『Enjoy Santiago! 』と言って、歩き出しました。

もうどっちの方向でもよかったのです。

とにかく、早く立ち去りたかったのです。

ついつい、頼れる人がいると、

甘えてしまったり、依存してしまったり。

自分が弱くなってしまった気がしましたが、

これも、サンティアゴで起こったこと!



”Keep my tempoできたじゃない?! 

弱くなりかけていた自分に渇!!”

ここに最後の学びがあるのだと、

引き寄せられるように教会へ。

夕方のミサが始まっていました。

振られることのない

ボタフメイロの香炉を眺めながら

この意味、

そして800kmの旅で出逢った人々、道、太陽。。。

何を言ってらっしゃるかは全く解りませんでしたが、

神父さまの声が心を平にしてくれました。

教会を出たところで、

シャフィックさんと再会して、

みんなもいるというカフェへ連れて行ってくれました。

そこにはアンジェラも居て、

柔らかい気持ちにしてくれるのでした。

それぞれの旅のそれぞれのストーリーに話も弾み、

サンティアゴの夜は、盛り上がるのです。



フランス人のデービットは、なんとテントも持たず、

お金もケータイも持たず

笑顔のみで旅をしている若者で、

今夜もアルベルゲの近くの

見晴らしの良い東屋の下で眠るのだそう。

ただ、夜はものすごく寒いし、

小雨も降ってきて

むき出しで寝るなんて心配で、

アルベルゲに頼みこもうか?というと、

『ははは!aya世界に一体

どれだけ路上生活してると思う?

みんな心配してたらayaは大忙しだよ!

僕は慣れてるから!』

と笑って送ってくれました。

なるほど。。。今夜外で眠る世界の人々。。

なんだか切ない気持ちになりつつ、

アルベルゲのベットで眠れることの

有難さを感じながら、眠りました。

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昨日の寒さの中でのストリートライブが祟ったのか、

明らかに熱がある顔のリカルド。

それでも、なんでも歩くというので

ゆっくり休み休み行くことにしました。



あと少しでこの旅が終わってしまう。。



なんだかマリッジブルーならぬ、サンチャゴブルーに笑



そんな時、パラパラと小雨が降ってきました。

急いでバックパック用の立派なレインカバーを、

命のギターに被せ、

パックパックには、ごみ袋をのんびり被せる

”Rabbish MAN音譜” 

熱でも陽気なRabbish MANに救われます笑



そんなRabbish MANでしたが、

さすがに辛そうだったので、

キャンプ場のカフェで休憩。



調子が悪くてもギターは弾く。

本当に好きなんだなぁ。。。

そして疲れて休んでいる人たちも、

歌えば元気になるのですから、

音楽の力はすごいですね!

あと少し!と坂を登ると

歓喜の丘が見えてきました!



サンティアゴの街も見えて、感激!!!!!



もうこの勢いで街まで飛んでいきたい!!!

でも、リカルド、もう限界。。ということで、

サンティアゴを目の前に5km手前の街で

STOPすることになりました。

まあ、12時のミサは終わってしまっているし、

ここに泊まって、

朝ゆっくりサンティアゴに入って、

ミサに出る人も多いと、

ガイドブックにも書いてありました。

それに、ここでは、毎晩ペレグリーノたちが

サンティアゴ直前のパーティで盛り上がる!

と誰かが言っていたので、

それも楽しみだと、アルベルゲに向かいました。

ここのアルベルゲの広いこと!!!!

構内を歩ているだけで、

サンティアゴに着いてしまいそう笑

”洗濯場は、5棟にあるよ!”

というので、ほぼ、構内の端から端、

歩いて行ってみましたが、

開かない。。。

韓国人の男の子も洗濯物を抱えてやってきて

一緒にガチャガチャしましたが開かず。。

もう1度、ホスピタリオに聞きに

ぜーぜーしながら戻ると

『いやいや、開いてるよ!

ドア、難しいんだよ!もう1回やってみて』

アメリカ人の男の子も5棟の前で待っていたので、

3人で後少しで壊しちゃいそうになりましたが

開かず、

半分あきらめて戻っていくと。。

こっちよ!!!!

フランス人のおばさんのおかげで、

ランドリーを発見!!

”5棟”と思っていたところは、

”ここから5棟目” だったのです!

洗濯機は1つしか空いてなかったし、

3人で回せそうな洗濯の量だったので、

シェアすることにしました。

コインを入れて。。。

あれ?!!!!

動かない!

もう1€入れても、動かない!!

『なんだよこれ!!』

今度は、アメリカ人の男の子が

ホスピタリオを呼びに行ってくれました。

が。。

あてにならなかったらしく、

騒動を聞きつけた韓国人の女の子が、

『なんだこの~!!』

と洗濯機を一撃! 

1€飛び出してきました!

大歓声!!!

それをきっかけに、アメリカ人の男の子の

アメージングなテクニックによって

つかえていたコインが全部コロンと入り、

洗濯機が作動し始めました!!

もう、アルマゲドンの曲が流れてるんじゃ?!

と思うほどの盛り上がりで

ジャンピングハイタッチ!!

無事に洗濯することが出来ました。

そんな洗濯騒動と、

広い構内を行ったりきたりして、

パーティの前に

。。。寝てしまいました。

でもどうやら、そんな盛り上がりはなかった模様。

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今日は、久しぶりの青空で、

ユーカリの森を進みます。



レオンからサリアまで、2か月をかけて、

ゆっくりのんびり歩いていたリカルドにとって

連日歩くというのは大変なようで、 

どうやら足が痛いらしく、

歩くたびにひゃーひゃー叫んでいました。

観光客に、バックパックの写真を撮られていたほど

荷物もすごく多い笑!!



なんだかかわいそうで、

ランチェスコたちを待ってたほうがいいんじゃない?

とすすめるのですが、

歩くと言い張るリカルド。。

私はおかげで、毎日快適!

と思える距離だったので、

身体は楽だったのですが、

明らかなペースダウンで

歩いてフィステーラまでは、

難しい日程になってしまいました。

彼は、朝は起きるのが遅いし、

支度もすごく遅いし。。

でも、昨日の先生の授業。。

彼が一緒に歩くと言った時、

いいよ!と言ったのは私なんだし。。

アルベルゲのソファーで、

足をグイグイマッサージしてあげると、

『なんか、すごく良くなったよ!

よ~~し!稼ぐぞ~!!!』

とギターを弾くところを探しに行きました。

『この街で1番栄えているところはどこですか?』

街の人に尋ねると

『この街。。。栄えてるところ。。

。。ないんだよ』

た。。。確かに笑

仕方ないので、

巡礼路沿いの洋服やの前で弾き始めました。

その間に私は洗濯物をとりにアルベルゲに戻ると、

誰かが、乾燥機の時間が余ったからと、

服を回してくれていました!

乾燥が終わった、

ふわふわの暖かい服をたたんで戻ってみると

嬉しそうにコインを握って

ギターを片手にリカルドが歩いてきました。

”サンティアゴまで、これでなんとか足りそうだよ”

私と一緒に歩いているので、

安くても宿代はかかりますし、

彼も合わせてくれていることがあるんだ!

と気が付き、

お湯を入れて混ぜただけの。。。

レトルトの味噌汁 を差し上げました。。笑

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昨日、森でズブッと泥まみれになった靴を

洗ったのですが、

このお天気では全く乾かず、仕方ないので、

16km、ビーチサンダルで歩くことにしました。

時々、石ころがビーチサンダルの裏に刺さって

飛び上がってしまいますが、

足が痛むことなく歩けてしまいました。

それにしても、毎日雨が降ります。

確かにガリシア地方は、

年間通して雨が多い地域だそうですが、

あのカラカラに乾いた太陽が眩しかった頃が恋しい。。

でも、ユーカリの香りが、

心を爽やかにしてくれるのでした。



森のグチャグチャな道をビーチサンダルで歩くので、

足元は泥まみれに。

『Ohhh...Poor aya笑』

私の足元を見てはリカルドはからかってきます。

カフェで出会ったスペイン人のおばさんが、

早く靴が乾くように!と

バックパックに吊る下げた私の靴に

新聞紙を沢山詰めてくれました。

小さな街を抜け、途中の川で、

足を洗うことが出来ました。

綺麗になったところで、

やっとArzuaへ到着して、

スーパーで0.5€のパンを見つけて

大喜びのリカルドと

アルベルゲへ向かいました。6€

でも、ここのアルベルゲ、なにかが違う。。

『なんだか変だよ!』

リカルドも、

ここに泊まっていたペレグリーノ達の雰囲気が違う、

皆ニコリともしないと言っていました。

恐らく、サリアから歩いてきた人が多かったようで、

ちょうど疲れが出た頃だったのでしょう。



でも、自転車ライダーの先生と明子さんに出会い、

夜は先生の熱い授業が始まりました!
今夜の議題は  ”夫婦とは”
小見出し:結婚相手
1.尊敬できること
2.共感できること
小見出し:夫婦で選んだ道が間違いだった時の妻の対応
1.夫を責めない
2.次を見る

なるほど~~!!なるほど~!!

先生の授業はすごく深くて面白く、

自分が独身の理由が良く分かった授業に

やや不安になった女子2人。。

『そんなお相手に。。出逢えるんでしょうか』

『必ず!!』

あまりにも力強い先生の答えに、

先生から後光が見えたところで

まず、尊敬できて共感できる心作りから

始めようと決意したのでした。

先生は、明日サンティアゴまで自転車で行き、

1週間滞在しながら

旅の絵を完成させるのだそう。



個展もされているそうなので、

素敵なパートナーと行ける日がくるといいな。。!

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