私は、人前で堂々と歌うことを、
恥ずかしいと思ってきた。
それは、子供の頃、
自分がカラオケで歌っていたのを見て、
「人前で歌うの、恥ずかしくないのかねえ。」
という誰かの声が聞こえたからかもしれないし、
車の中で、歌っている私を見て笑った両親に、
自尊心を傷つけられたからかもしれない。
もしくは、
それなりに声が出るので、思いっきり歌っていると、
「たいしたことないのに、何勘違いしちゃってるの?」
みたいに思われるんじゃないか?
とかいう思いからかもしれない。
歌が好きで、「歌いたい!」
なのに、それを自分で認めたり、
許可することを怖がっていた。
面白いことに、
この歌いたい!は一人カラオケじゃ、
だめなんだと思う。
と、今思った。
ある日、サンパウロからNYへ転勤になって
いってしまった友人と話していた。
彼女も歌が好きで、ゴスペルを始めると言った。
短い付き合いの中で、彼女が歌うことを
私は知らなかった。
そして、彼女に自分の本当の思いを聞いてもらい、
話をするうちに、はっと気がついた。
「好きなことは、誰に遠慮することなく、
堂々とやっていいんだ!」
そして、今年の民謡コンクールに出よう!
歌おう!と決めたのだった。
琴のコンクールの後だったのだけど、
三線はまだ初めて半年足らずだったので、
出れるとは思っていなかった。
今までの思い込みや、自分の不安な思いは
簡単には消えてくれないけど、
でも、
目の前がぱぁっと明るくなった気がした。
そして、いくつか歌う場に参加することで、
自分と同じように、歌が好きで、
歌うことに挑戦している人達を見るようになって、
「いいんだ。」という感覚が、
少しずつ、自分の中に浸透して言ってるのを感じる。