昨年の医療費の個人負担金額は 281,973円 | 五十路は人生半ばなり

五十路は人生半ばなり

2014年7月に好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(アレルギー性肉芽腫性血管炎、チャーグ・ストラウス症候群)という難病を発症。
退院後4カ月でプレドニンの処方も0mgになり、現在はほぼ健康人と同じ生活。あたふたと再起のための仕事の準備を進めている。

昨年の医療費の合計が 387,113円。これには子供や妻が支払った医療費も含まれているが、妻は歯科治療が1回だけだし、子供の医療費は1回につき100円、200円という感じなので、ほとんどが私に掛かった医療費と考えて良いだろう。この内、補助金などで補填された金額が 105,140円。差し引き、医療費の個人負担金額は 281,973円ということになる。病気になると簡単に30万円からのお金が飛んでしまう。入院保障の付いた保険に入っておけば良かったなどと思っても、後の祭り。宝くじと同じだ。

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などという病気になって、最終的には国立病院の優秀な医師チームの的確な治療で症状の改善を得たが、今回お世話になった3つの病院からは大いに学ぶことがあった。

最初に私が行った病院は、近くの個人病院。内科と胃腸科を専門にしている。とにかくお腹が痛くて仕方なかったのだ。そこでは簡単な問診をした後で、胃カメラを撮ることになった。数日後にまた訪れて胃カメラを飲むも、胃には特に異常なし。こちらが頼みも了承もしていないのに、地元の総合病院への(なぜか耳鼻科の)紹介状を作って、受診するように言われた。要するに解らないのだ。ただ胃カメラ1回1万円なりが稼げれば良いのではないかと、勘ぐりたくもなるというものだ。

次に地元総合病院では、私の一般内科を受診したいという希望を押さえつけて消化器内科の受診を了承させられるという一幕があった。お腹が痛いなら消化器内科ということだが、足の筋肉が萎縮し始めているのが気になるという私の訴えが無視された形だ。正直かなり粘りはしたのだが埒が明かず、とにかく早く受診して楽になりたい一心で承諾してしまったのだ。もしもう少し粘って、頑として一般内科での受信を実現していたら違うことになっていたと思うが、素人ゆえにそこまで頑張れるだけの知識的な根拠も確信もないのだから仕方がない。
その総合病院では病気の原因を確定させてから治療を行うという方針だったため、消化器科の検査では原因が解らない私の病気では全く治療が行われず、1週間の間ただ栄養点滴と消化器の検査だけで日々が費やされてしまった。転院することになったのは、危険を感じた私自身の強い要望によるものだった。今でも「あのままだったら」と思うと、ぞっとすることがある。

国立病院では驚くほど短時間に手際よく、複数の医師や技術者がチームを組んで検査に当たり、入院当日にはもう治療方針が確定していた。病院によってこうも違うものかと、正直びっくりしたし感動さえした。最初に行った個人医院は金もうけしか眼中にない全くのヤブだし、次に行った総合病院の消化器科の主任医師も消化器以外の症状には全く目を向けようとしない半端な医師だった。

病気は命にかかわることがある。しかし医者が全てその自覚を持って、責任を持った医療を行ってくれるかといえば、そうとは言い切れないだろう。一部の医者にとって、患者は金づるでしかない。できるだけ多くの患者を抱え込めば、医師の懐は潤う。実際に治療を受けていて「もう来なくていいですよ」と医師から言われることは少なく、大概は自分から「もう良いだろう」と判断して行かなくなった。医者は儲かる職業だが、なぜ儲かるようになっているのか、その意味を考えて自覚を持って仕事に当たって欲しいものだと思う。