歯並びとスポーツの関係
力を入れる瞬間、歯はどうなっている?
歯はスポーツと密接な関係があります。例えば、重量挙げなど、バーベルを持ち上げる瞬間の瞬発力で力を最大限に発揮するときは、思いきり歯を食いしばっている状態です。奥歯というストッパーがあることによって、力が出ます。もし奥歯がないと歯を食いしばることができず、思うように力を出せません。
サッカーで言うならば思いっきりボールを蹴るとき、野球のバッターなら打つ瞬間、投手なら投げるときには力が必要となります。このようにどんなスポーツも、必ず力を入れる瞬間と云うものがあります。そういった瞬間は、必ず上下の歯をぐっと食いしばっています。こうした力を入れる瞬間に口をポカンと開けている人はいないのです。このように、あらゆるスポーツに於いて、歯は重要な役割を担っているので、「虫歯がなければいいや」ではなく、歯並び迄気を付けてあげなければ折角の力も最大限に発揮する事はできません。スポーツ選手にも、もっと積極的に歯並びにも関心を持ってほしいものですね。
体幹や内臓にも影響する噛み合わせ
歯で一番気をつけるべきことは、噛みあわせが正しいかどうかです。噛みあわせが悪いと、歯を食いしばっても最大限の力を出すことができません。それだけでなく、噛みあわせが悪いことで体全体にさまざまな悪影響が出てしまいます。
どちらかだけでしか噛めないと、体の筋肉の付き方も左右で非対称になり、アンバランスになってしまいます。スポーツ選手にとって、特に大切と言われている身体内部の体幹の筋肉にも影響を及ぼすとなれば、噛みあわせが悪いまま放置するわけにはいきません。
また噛み合わせが悪いと、歯並びが悪い、歯がみがきづらい、虫歯になりやすい、という悪循環に陥りますし、噛みあわせが悪いために、よく噛まずに食べるので、唾液の分泌が悪くなったり、しっかり咀嚼せずに飲み込むために、胃や腸など消化器系にまで負担が掛り、内臓にまでマイナスの影響を及ぼします。
歯並びと運動能力
オリンピック選手を対象に虫歯についての調査した結果によると、虫歯がないと答えた選手は男子53.3%、女子62.7%。日本人の25歳の平均は男性が26.3%、女性が40.9%ですから、トップアスリートは歯を大切にしているということがわかりますが、それは歯と運動能力には密接な関係があるからです。
また、小学生を対象に運動能力の調査を行なったところ、成績の良いグループと悪いグループに分けて歯を調べたところ、成績の悪いグループの歯には虫歯や歯並びなどなんらかのお口のトラブルが、良いグループに比べて多いことが調査結果で明らかになったそうです。
対象を中学生や成人にしても同様の結果が出たそうです。
歯並びが悪いと、どうしても悪い噛み合わせになったり噛み癖がついてしまうのですが、顎の関節のすぐそばには、体の平衡感覚をつかさどる三半規管があることから、こうした噛み合わせの違和感は重心移動に悪影響を与えると云われています。
つまり、歯並びが悪いとそれだけでパフォーマンスを低下させてしまうというわけです。これは、トップアスリートにとっては大問題だと言えるでしょう。
世界のトップアスリートの歯並び
『世界を代表するサッカー界のスパースター』
ロナウドは矯正治療をしています。
術前
術後
もう一人のスパースターメッシです。メッシは矯正をしたかどうかは不明ですが画像を見る限り比較的整った噛み合わせをしています。
『フィギヤスケートのゴールドメダリスト』
羽生結弦選手も矯正治療をしています。
『メジャリーガーの大谷翔平選手』
矯正はやっていないようですが問題のない歯並びをしていますね。
『水泳のメダリストの松田丈志選手』
矯正治療をしていますね。
術前
術後
『ゴルフのタイガーウッズ選手』
非抜歯による矯正治療をしていますので口元が突出した感はそのせいですね。
リラックスした時の口元は何時も口ポカーンの状態です
こうして見ますとどんなスポーツも世界で頂点を目指す選手は、歯並びにも気を使っているのが実情ですね。そんな中で日本人アスリートは、まだまだ一部のアスリートしか矯正治療を行なっていないのが残念ですね。折角の才能も歯並びが悪く充分に力が発揮できないのは勿体ないですね。
当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。
気になる歯並びや口元の相談は認定矯正専門医のとりす歯科矯正まで
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