クイーンのボーカリスト『フレディ・マーキュリー』の歯並びについて
明けましておめでとうございます。先日7日から仕事始めでした。長い様で短い年末年始のお休みでしたが、御陰で自宅でのんびり過ごす事が出来ました。
さて、最近話題のクイーンの映画「ボへミアン・ラプソディ」が注目を集めているようですが、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの歯並びと口元について矯正専門医の立場からの意見を書きたいと思います。
デビュー当初はあまり人気もなくそれほど注目を集めなかったグループだったようですが、欧米特にアメリカでは人気が出なかった要因の一つに、ボーカルのフレディ・マーキュリーの歯並びが挙げられますね。
確かに彼の歯並びは所謂出っ歯であり、幼少期は指しゃぶりをやっていたのではと思われる上の前歯の突出。そのため口唇を閉鎖する際にオトガイ部が梅干しの皺のような緊張感が見られます。
『口唇を閉鎖すると頤部に梅干しの皺のような緊張感が現れる』
幼少期以降は、おそらく指しゃぶりから下口唇を噛んだり吸引したりする習癖へ移行して、ますます上の前歯は突出し、下の前歯は舌側へ傾斜し凸凹になるという上突咬合と言う不正咬合になっています。
『下唇を無意識に噛む習癖が疑われます』
そのため彼は鼻呼吸が困難で睡眠時は口呼吸だったと思われますし、その結果口腔内の唾液は乾燥しやすく、口腔内の環境はかなり悪いと云えます。この環境は歯磨きや口腔内清掃が不十分とか言ったレベルではなく、唾液の持つ能力が充分に機能していない事を意味します。
「リラックス時にはいつも口が開いているため唾液が乾燥しやすい口元」
そのため絶えず歯肉炎になりやすい、それが進行すれば歯周病にもなりやすくなりますし、また、風邪などのウイルスや細菌感染率も高く、歌手としては喉のケアが大変難しい口腔内と言えますね。
また彼の育った子供時代の環境は、決して経済的に裕福な家庭ではなかったと推測しますし、おそらくこの出っ歯でいじめの対象にもなったのではと想像できます。この歯並びで彼自身気にしたり悩んだりしていたのかは不明ですが、アメリカでは相当彼の歯並びの悪さは酷評されたようですね。
『出っ歯でかつ下の前歯は過剰歯があるようで相当凸凹です』
『晩年にはおそらく過剰歯の抜歯をしたようで下の歯は比較的並んでいるようにみえますね』
そんなクイーンが、初めて日本公演で来日した時に熱狂的な歓迎を受けたことは有名ですが、なぜ日本では歓迎されたのでしょうか?日本人の多くは歯並びに対する意識や認識は欧米に比べかなり異なり、歯並びが悪くても余り気にしない人が多いという事情が背景にあります。そのためフレディ・マーキュリーの歯並びも何ら問題なく受け入れ、色眼鏡なしに彼等の歌の才能だけを素直に評価した結果がその後のクイーンの世界的人気に繋がったように感じます。
そう云った意味では日本人はあまり外見的なことで偏見を持ったり差別をするということは、比較的少ないように思いますし、それが日本人のある意味長所なのかも知れませんね。
そう云った意味ではフレディ・マーキュリーは、日本で初めて自分の才能を素直に認められたと感じたのかも知れませんね。だからこそあれだけの親日家になったのだと思いますね。
当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。
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