出世と歯並び
昔当院に相談に来られた30代半ばの男性のことですが、彼は大手企業の横浜支社に勤務するエリートサラリーマンで、この若さですでに課長ということでした。そんな彼には悩みがあり、その悩みを当院へ相談に来られたのです。
当時アメリカのサンフランシスコ支社へ出張する機会が増え仕事に意欲的な彼でしたが、どうもサンフランシスコ支社の現地スタッフとの信頼関係がなかなか築けないことに頭を痛めていたそうです。そんな出張も数をこなして行く中でやっと一人の現地スタッフと食事に行ったりするようになったある日、真剣な顔で「仕事に対して非常に真面目で真剣に取り組んでいるのも判ったし、人間性にも問題ないと云うことも判ったが、なぜその歯並びを直さないだ」と聞かれたそうです。
アメリカでは歯並びが悪いことは非常にマイナス要素が多く、彼がサンフランシスコ支社でなかなか現地スタッフと信頼関係が築けないのもその歯並びが大きく影響していると面と向かって言われたそうです。そして是非矯正治療をして綺麗な歯並びにする事を勧められたそうです。
彼にとったらこのことは、大変なショックだったそうで、そのとき言われる迄自分の歯並びの悪さが原因で人間関係の構築が困難になるなんて考えもしないし、勿論思いもしなかったことだそうです。しかし、その助言をしてくれた現地スタッフには後でよく考えると良く言ってくれたと感謝したそうです。
日本に居た頃は歯並びに関しては、自分なりに悪いなとは思っていたそうですが、男だからいいやなんて安易に思っていたし、現実に回りから歯並びが悪いことで何か言われた経験も全く無かったそうです。そんな日本での環境に疑問も持たず仕事を頑張り、アメリカの支社へ出張を繰り返す中での出来事だった訳ですからショックも大きかったそうです。
その出張から日本へ帰り直にネットで矯正歯科を検索したそうです。沢山な矯正歯科から私の医院のホームページに目が止まり、メールにて質問等がありまして、数回メールでのやり取りをして、相談の予約を取りました。
カウンセリング当日、単に歯並びが並べば良いのではなく、口元の調和も同時に確保しなければ、矯正治療の目的を達成したとは言えないと云う旨とアメリカでの歯並びに関する社会事情を詳しく説明したところ、思い当たる節が多々在り非常に腑に落ちたということで早速矯正治療を開始しました。
相当な凸凹歯列でしたので、抜歯症例として治療を開始しました。治療を開始して2ヶ月後に再びサンフランシスコ支社へ出張した際、助言してくれた現地スタッフが矯正装置が装着された彼を見て「それで良いんだ!」と非常に喜んでくれたそうです。他の現地スタッフも今迄と違い非常にフレンドリーに接してくれるようになったのは無論、レストランやショッピングなどへ出掛けても非常に対応が良くなったと驚いていました。
その後順調に治療も進み患者さんとは色々と話す機会も増えてきたのですが、当院へ来る前は沢山の矯正歯科医院を検索し、相談にも随分行ったそうですが、ほとんどの歯科医院で、歯並びに関する事だけの説明はあるのですが、口元の調和に関する説明はほとんどなく、ましてや唾液の重要な働きによる虫歯や歯周病の予防や、消化器系に優しい等々の説明は無かったそうです。
彼はアメリカで実際に矯正治療中のアメリカ人を沢山見ていたこともあり、装置等は当然予備知識が有りましたので、夜間のみ使用する床装置や拡大して並べる装置や裏からの装置に対してアメリカでは見た事も聞いた事もないので、日本での他医院の矯正治療に関する説明にはやや違和感を感じたということです。
結果当院で治療を開始した訳ですが、約1年8ヶ月で並べ終え、保定に入り経過観察をして1年ほど経過した頃、彼にサンフランシスコ支社への赴任が正式に決定しました。彼からの嬉しい報告を受けて、日本には盆暮れ程度は帰国するということで、その時に保定装置の調整を行ない、無事矯正治療を全て終了する事が出来ました。
最後に彼からは、本当に矯正治療をして良かったと感謝の言葉を頂きましたが、最初に彼に矯正を薦めた現地スタッフに感謝すべきだと言いました。勿論彼には感謝しているし、今では食事だけなくメジャーの野球観戦なども一緒に出掛けているということでした。また他のスタッッフ達との信頼関係も順調に構築しているとのことでした。
「術前」
「術後」
当院は、矯正歯科専門医院のため、完全予約制でお一人づつご予約をお取りしております。他の患者さんを気にする事無く治療をお受け出来ます。
お知らせ: 12月より第二日曜に続き第三日曜日も診療を始めます。
気になる歯並びや口元の相談は認定矯正専門医のとりす歯科矯正まで
TEL 0466-27-5050 E-mail: to-ortho@shonan.ne.jp








