段々と矯正歯科「専門医」が認知されてきたのでしょうか? | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

段々と矯正歯科「専門医」が認知されてきたのでしょうか?


 最近矯正歯科相談で、ネットによる情報から当院に辿り着き相談に来られる患者さんがいますが、これらの患者さんの特徴は、検索のキーワードが昔は矯正歯科「認定医」から認定矯正歯科「専門医」へと変わってきていることを感じます。

即ち単に書類審査のみの認定医から臨床試験を受けて合格し認定された矯正歯科専門医との違いがそろそろ認知されてきたように思います。この認定された矯正歯科専門医は、臨床試験を受験する制度で、二つの矯正歯科の法人組織が実際の治療症例を診査して臨床能力の有無を判定する試験です。無論合格者は臨床能力が担保される制度なのですが、実際に現在のこの試験の合格者は二つの組織を合わせても全国で400名強という状況です。

矯正歯科という標榜を掲げている歯科医院は全国で約40000軒ということを考えると矯正歯科という看板を掲げた歯科医院の400軒に1軒にしかこの専門医は居ないと云う事になります。

そんな非常に少ない専門医をネット上で探し当てて相談に見える患者さんの殆どは、実際の矯正治療経験者が多くセカンド、サードオピニオンといった患者さんが多いのも大きな特徴です。

そこには最初の矯正治療に対して、やって良かったという思いよりもむしろやらなかった方が良かったのではといった悔いを持っている方がほとんどです。そこには二度と失敗したくないといった強い思いを感じますし、歯科医に対して不信感を持っていることも強く感じます。

これらセカンドオピニオン等の相談で来られた方々の中には、再治療を望んで来られる方と治療の結果に対する評価を聞きたいという方に大別できます。

前者は比較的前向きで過去の治療に対して後悔はしているものの自分自身が選択したしたことに対して自身にも責任があるという認識を持たれている方です。しかし、後者は再治療を望む事は無く、今迄の治療結果の評価を聞き自分がどうしても納得ができないことの回答を得るだけで再治療を諦めるといった傾向がありますが、再治療が出来ないといった背景には経済的問題がある方と言えます。

こういった方々特に後者の相談を受けるのは、結構気分的に私も落ち込んでしまうこともあります。経済的に恵まれて再治療が出来る方は、絶対綺麗に治して満足してもらえる治療をすることは可能ですが、そうでない方は、こちらも再治療に関する前向きな話もできません。当方も辛いですね。

人間って懲りて初めて本気になるというか、必死さや一生懸命さが出て来るものかも知れませんが、どの情報が正しいとか間違っているといった選別だけはできるようになりたいものですが、これがまた結構大変だということも承知しています。

そして何よりも真実の情報はいつも少数派であることの方が多いということは知っておくべきだと思います。何故多数派がダメかと言うと、簡単、易しい、楽、等等メリットばかりを並べる情報って完全に多数派ですが、同時にデメリットも一緒に並べる情報は少数派と言えます。物事にはメリットがあれば必ずデメリットも存在するものです。

世の中メリットばかりのものは、まず無いと思うのが自然です。