今年最後の歯科検診を終えて
先日の木曜日は、今年最後の担当小学校の歯科検診でした。6年生の検診でしたが、今迄の2.4年性に比べると、かなり問題のある生徒が増えていました。
特に女子は成長発育期の後半を迎えている子達が多く、歯並びに問題がある子の中には、骨格的に大きな問題を抱えている子も結構いました。勿論担任から保護者へは連絡がいきますが、果たして、矯正専門医へ相談にいくかどうかは保護者次第ということになります。
また、来年の検診時にはこの子達も中学生となりますので、来年から私の検診では診る事はなくなってしまいます。その後どうなったか?といったことは一切判らないといった状況となります。
毎年のことですが、折角検診をして、不正咬合と診断して、矯正専門医へ相談にいくように指示だけはするのですが、その中で実際にきちんとした治療を受診している子達が毎年何名いるのかも判らないのが現状です。
なんのための検診をしているのかという自問自答を、毎年繰り返している感じです。私は矯正専門医という立場から、特に噛み合せについて注意深く検診するようにしていますが、不正咬合だからすぐに問題有りという捉え方はせずに、このまま放置したら、将来必ず今以上に酷い噛み合わせになると、予測出来る子だけを選ぶようにしています。
今年が2.4年生では1名だけでしたが、6年生はさすがに多く6名程度こういったケースがありました。勿論年齢や成長そして永久歯の交換状況等を考慮した結果なのです。
所謂八重歯ら乱杭歯といった不正咬合は、一般的に判りやすいのですが、これらのケースは以外と骨格的な問題はそれほどでもないものが多く、治療自体も比較的簡単でかつ短期間で終了するケースがほとんどですので、あえてこれらのケースは保護者には矯正専門医へ相談するような指示はしていません。いつでも気になったら治療出来る範囲のケースだからです。
しかし、今回の検診で7名程度の子達が将来的には並びも含め顔貌にも大きな悪影響がでて来ると予測出来たケースだけを選んだのですが、これらのケースはまた矯正歯科専門医でなければ難しいケースばかりです。
しかし、今これらの子達がきちんとした矯正治療を行えば、確実に将来が違った形になることは間違いありません。調和の取れた口は機能的にも審美的にも優れ、体全身は勿論、健康の予防にも大きく関わります。矯正歯科治療は、単に歯並びだけ綺麗に並べる治療ではないのです。