子供の矯正開始時期について | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

子供の矯正開始時期について


 昨日に続き雨模様の寒い日ですね。休診明けの診療室は郵便物がポスト一杯に入っていますが、年末の月末という事で特に請求書が沢山入っていました。当院も今年残り3日間仕事をすれば年末年始の休みに入ります。それまでになるだけ年内の整理は終わって新年を迎えたいものです。

昨日の休診日ですが、3歳半の幼児歯科検診を藤沢市南保健所で行ってきました。生憎の小雨模様だったせいか予定より検診数が少なく70数名でした。歯科医師3名で診ましたので、一人約20数名の検診でした。

毎回のことですが、この南保健所の検診は虫歯の子供が非常に少ないというのが特徴です。昨日も私が検診した幼児で20数名中3名だけで、それも処置済や掛かり付け歯科医で管理されている子供達で何も問題の無いケースだけでした。

虫歯だけを検診する側は非常に助かりますが、こんな虫歯の無い子供達も、永久歯と交換する時期(6才)あたりから、永久歯の歯並びに問題がでてくると予測させる子供達がかなりの比率でいました。

しかし、3才半児の時点で永久歯の歯並びのことを注意しても、対応出来ることがありませんので(この時期に矯正処置をする意味が無いからというのがその理由です。)、矯正歯科専門医としては、保護者には、前歯が上4本下4本萌出したときに気になればそこで初めて矯正歯科専門医に相談するようにアドバイスするだけで、それまではとにかく虫歯だけは作らないでと云っています。

治療時期のタイミングが確かにケースバイケースですが、基本的にどんなに早くても永久歯が出てきてからです。矯正歯科専門医はどんな事が有っても乳歯の段階で矯正をすることは、まずありません。乳歯をいくら改善しても永久歯には何も関係がないからです。またこの時期の成長量も小さく劇的な骨格的な改善も期待はできないからです。むしろ、この乳歯時期に治療をする事は、治療に対する拒否反応を植え付ける結果にもなりかねず、本当に治療が必要な時期に色々な問題が生じる可能性があります。

矯正治療は、取りあえずといった治療方針は絶対にありえません。必ず具体的な期間と時期を明確に提示し、装置は全部の歯を対象に3次元的コントロールをするものを使用します。取り外しが出来るや夜間のみ使用などと云った装置は補助的な意味では使われる事がごく稀にありますが、通常矯正専門医で使われることはありません。

現在歯科検診を受診している幼児の保護者は、様々な情報に対してネットを利用して検索するのがごく普通だと思いますし、それだけネットが生活の一部になっているのが現状です。ネットは非常に便利でどんな情報も瞬時に提供をしてくれますが、その様々な情報の中から正しい情報を選択することが非常に難しいというのも現実です。

先に述べた矯正治療の時期的な事を一つとっても、ネット上では色々な情報が氾濫しています。そんな中から正しい情報を選択する知識が必要となります。最低でも矯正歯科専門医制度という臨床試験に合格している矯正専門医に相談することだと思います。