マスクを常用する理由は | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

マスクを常用する理由は


 寒くなり乾燥してきたせいかマスクをしている人が目立つようになりました。と単純に風邪の予防のためにマスクを着用しているかと思っていましたが、単にそれだけの理由では無い方もいるようです。

というよりむしろ本当の理由は自分の口元に劣等感を持っているために、マスクで隠すという方がかなり多いことを知りました。

当院の患者さんで初診相談に来院してきたとき、マスクをしている方が数名いましたし、矯正治療を開始してもマスクはいつも付けて通院されていました。しかし治療も後半に入り、口元の調和がとれて突出感がなくなると、いつの間にかマスクを全く使用しないようになってしまいました。

マスクを着用する方には口元の突出感に劣等感を持つという共通の悩みがあるものの、なぜ口元が突出しているかという理由が、歯並びが原因だと理解している方と、その原因を理解してない方とがいます。

原因を理解している方の方が圧倒的に少ないのですが、それでも口元が突出していることが健康を維持する事が難しいということまでは理解されていません。口元に突出感があることは、必ず口を開いている時間が長く、唾液が常時乾燥する環境にあります。また口呼吸を無意識に行います。

これらは唾液の持つ免疫力や咀嚼や会話する能力を低下させ、口腔内の菌の安定もあり得ないため、ある特定の菌が異常に増殖するという事に繋がります。そう云った増殖した菌により歯周病や虫歯になって歯を失っていきます、

口元の突出感を気にする理由のほとんどは審美的なものだと思います。確かに口元の調和がとれて口が自然に24時間閉鎖できる形と口元に梅干しの皺のような緊張感があるのでは明らかに前者の方が美的要素は優れています。

その24時間閉鎖している口元の形が、実は審美的な面だけでなく、健康にも大きく関与していることを理解している方はさらに少数派となります。
初診相談時に自分の口元が気になりますか?という問いにマスクを日常使用している方のほぼ全員が非常に気になるとの回答でした。やはりと云うか口元の調和がとれていないがマスクもしてない人は、自分の口元が歯並びの影響で突出しているとは思ってもいなかった方で、この突出感が矯正歯科治療で改善するということを知らなかった方達でした。

健康と美しさは一致するものですが、その両方を犠牲にするというリスクを犯してまでどうしても歯を抜きたくないと考える方達が、多いことに驚きを隠せません。単に理解する能力がないと云うよりも、術者側の説明が不十分であることが大きな原因だと思われますね。