夏の矯正相談 | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

夏の矯正相談


 夏休みになると、矯正相談の患者さんがいきなり低年齢化する傾向が見られますね。当然夏休みということで、この期間に春の学校歯科健診で歯並びに問題ありと云われた小学生や中学生が相談に来院してくる訳です。

しかし、その歯並びが悪いと云われた生徒の保護者は、矯正相談をする際に、どこの矯正歯科医院で相談するかというサーチが、良くわからないというのが実情で、どうしても身の回り例えば、子供と同級生ですでに矯正治療を開始している親にどこで治療をしているのかを聞くのが一番多いようです。次にやはりネットで検索というのが多いようですね。

今では一クラスで数名は矯正治療をしているのが普通ですし、そういった意味でも矯正歯科院の情報だけはすぐに得る事ができるようです。その数件の矯正歯科医院の中から、自宅の近所で便が良い、治療費が安い、装置が取り外しできる、夜間のみの使用で治る、歯は絶対抜きませんなどの謳い文句の矯正歯科の看板の出ているところへ行くようです。

しかし、そういった矯正歯科医院は、他にも一般歯科、小児歯科、口腔外科、審美歯科、インプラント、ホワイトニングと云った沢山の看板が出ている歯科医院が多く、こういった歯科医院には矯正の専門医は居ないというのが現実です。

しかし、保護者は、子供だけでなく自分も虫歯などを見てもらえるといった利便性を優先して、ついこういった歯科医院を選択してしまうようです。

矯正の専門医は臨床試験を受けて、臨床能力に問題がなく、その能力を担保されていると判断された矯正医のことであり、日本全国に約400名程度しかいません。しかし、実際に矯正歯科の看板を出している歯科医院は約27000軒にものぼります。

いかに自称矯正専門医が多いことかということです。厚労省は国家試験さへ合格していれば、一般歯科、矯正歯科、小児歯科、口腔外科という看板はその臨床能力に関係なく自由に標榜することを認めています。これは患者さんにとって本当に不幸なことなのですがね。