3歳児半歯科検診 | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

3歳児半歯科検診



 先日の木曜日は歯科検診の為保健所に行き約2時間あまりで終了しました。その検診ですが、以前から危惧していたことが生じているようです。

それは検診時の歯並びに関する事ですが、矯正歯科そのものが非常に専門性が強いということに起因しています。矯正歯科は大学時代のカリキュラムも少なく実際の臨床にはほとんど役に立たないというのが現状です。

矯正しかを習得するには大学卒業後に指導者に付きフルタイムで10年近い月日が必要となります。ですから一般歯科の歯科医のほとんどが矯正歯科に関する知識は不十分と断言してもよいというのもまた実情です。

そんな背景の中で検診の際に記録を取ってくれる歯科衛生士さんが困ってしまう事があるそうです。それは乳歯列の不正咬合の矯正治療を薦めたり、逆の噛み合わせの歯にスプーンなどで力を加えてあげれば改善するといった指導をする歯科医がいるそうです。

勿論その歯科医は矯正専門医ではありませんし、衛生士さんとしてフォローも出来ないことに困惑してしまうことがままあるそうです。

こう言った現状を踏まえて歯科医師会と行政は十分な話し合いをする必要性があるのですが、歯科医師側も確信犯ですからなかなか解決は難しいと言えます。

ちなみに乳歯列を矯正しても永久歯と交換しますので全く意味がありません。また乳歯を改善したから永久歯も問題無く綺麗な歯並びになるなどの論文も見たことも聞いたこともありません。むしろ本人の負担を考えると乳歯の矯正は絶対にやるべきではないというのが専門医の常識です。

それから噛み合わせが逆だからと言って、スプーンなどで力を加えて噛み合わせを改善するといったレベルは論外であり、その後に歯にダメージを与えたりの事故に結びつく危険性を無視した無責任以外のなにものでもありません。