矯正歯科には専門医がいます | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

矯正歯科には専門医がいます


 矯正治療は他の歯科治療に比べ非常に専門性の高い科と言えます。にも関わらず一般国民は矯正歯科には専門医がいることを、知らないというのが現状ではないかと思います。

専門医は臨床能力を担保されている歯科矯正医のことを指し、専門医制度という臨床試験を受けて合格している歯科矯正医のことです。

この専門医制度に合格して、臨床能力を担保されている専門医(日本矯正歯科協会と日本矯正歯科学会の専門医制度合格者)は現在日本全国で約350名程度です。これはそれぞれの組織のHPで専門医の名簿を閲覧することが可能です。

矯正歯科の看板を出しているからといってそれは専門医とは限りません。紛らわしい制度でに本矯正学会には矯正認定医制度というものもありますが、これは臨床試験ではなく書類審査のみで臨床能力を担保された制度ではありませんで、専門医制度を受ける申請資格を得るための制度です。この認定医は現在全国で3500名以上います。

人数だけの列挙ではよく判らないと思いますので、具合的な数値をあげますと、矯正臨床能力が担保されている矯正医は現在日本全国(大学を含め)で600~700名程度だと言われています。おそらくこの数値は間違いないと思われますが、歯科医院で矯正歯科の看板を併記して出しているのは全国で27000軒。矯正歯科単独で看板を出している歯科医院が1000軒という数値です。

なぜこのようなことが起きるのかは、下記のURLで詳しく書いていますので参照して下さい。
http://ameblo.jp/camicami1211/entry-10940879304.html
http://ameblo.jp/camicami1211/entry-10942972054.html

それから最後に矯正専門医は成長発育を利用した矯正治療は勿論のこと、その成長予測まで考慮した治療方針を立てて具体的かつ効率的な治療を行うものですが、最終的な装置はブラケットという取り外しのできない固定装置を歯面に接着し、ワイヤーを曲げて歯並びを三次元でコントロールします。

従って夜間のみ使用するや取り外しのできる装置は二次元的なコントロールしかできませんので、専門医がこれらの装置を使うことはまず無いといっても過言ではありません。

なぜならそういった二次元的な治療では、専門医制度の臨床試験には間違いなく合格することはないからです。