矯正治療に求めるもの(その2 審美編) | とりす歯科矯正(大人のための矯正歯科専門医のブログ)

矯正治療に求めるもの(その2 審美編)


 本日は本当に梅雨とは思えない久々の快晴です。気持ちいいですね!でも暑くなりそうです。

さて、前回の機能編に続き今回は審美編につてお話し致します。審美と言われると単に見た目だけの美しさをイメージしやすいのですが、美しくあるためにはその土台となる形態が良くなければなりません。

美男美女と呼ばれる人の顔立ちは、その土台となる形態すなわち、骨格が良くなければ表面を覆う筋肉やその目鼻立ちは、アンバランスなものとなり、決して調和のとれた美しさにはなりません。

矯正治療による審美的な影響を大きく与える場所は、口元です。矯正治療により口元の調和をとることで、口は無意識下で閉鎖した状態で横顔の鼻尖からあごのラインが美しい曲線を描き、口元が後退し、鼻が高く見えるようになります。

すなわち、口元に不調和のある形態において、このような調和を得るためには、簡単に言えば上下の前歯を後退させ形態を改善する必要性が生じることになります。このためには診断の結果抜歯という手段を選択することは多々あると言うことです。

このように口元の調和をとることは、前回で述べた機能と深い関係があり、その機能を長く維持することに大きな影響を与えているのです。

口元の調和をとることは口元を美しくすることと同じ意味です。美しい口元はぽかんと開いているのではなく、自然に閉じている状態を指します。この口が自然に閉じていると言う事は、口の中の唾液が乾燥しづらいということになります。

唾液の持つ能力は沢山あり、まず虫歯を予防する、歯周病を予防するなどの免疫的能力を有していること。食べ物を咀嚼する際に食べ易くし、消化しやすくする。話す際に発音をスムーズにする。などなど非常に重要な働きを担っています。

唾液は加齢と伴に減少傾向にありますので、年齢を重ねるごとに、自然(無意識下)に口が閉じている人と、無意識下で口が開いている人では、その口腔内の状態は格差が広がるばかりとなります。

その結果が自分の歯で何でも食べて元気で若々しいお年寄りか、そうでないお年寄りになっていくのです。

ですからこの審美的な問題は、前回の機能同様に非常に大切なことで、美しい形態と機能は合致して初めてその機能をより効率的にそして永く維持できるということになります。

特に乾燥する冬、朝起きたときに、口の中が乾燥していると感じる方は、必ず口を開けて寝ていますので、口元の調和が崩れている証拠ですよ。すなわち、形態と機能が合致していないということですので、要注意です。

矯正治療はしたが、元来凸凹があったにも関わらず非抜歯で治療した方には、逆に口元の調和が崩れた方も沢山いますので、矯正治療をしたからと言って安心は禁物です。