矯正専門医からみた人の顔
歯科医は口の中を見ればその人の歩んで来た過去から現在までの育った環境をある程度把握することができると言われます。ひょっとすると下手な占い師よりは正確に当てることができるかも知れませんね。
そして矯正歯科専門医になると、口の中プラス顔面からも育った環境や家庭環境などの色々な情報を収集できます。それは毎日、頭部X-線規格写真、顎全体のX-線写真、顔面写真、口腔模型といったものを分析しているからこそ得られる情報なのです。
そんな情報には、その人がスポーツをやった経験が有ると無いとか、そのスポーツに打ち込んだ時期や、そのスポーツにどれだけ真剣だったか、そのスポーツの分類などもかなりの精度で判ります。また、その人の持久力のある無しや瞬発力の大小も判断できます。
そして、親との関わり、躾け、教育などもある程度判断できます。矯正相談でカウンセリングを行なっていますが、最初に口の中、そして顔貌を視診、触診、打診だけでこれらの情報を収集して、その人の最終的な歯並びと顔貌を頭の中で構築し、話を進めて行きます。当然これには経験とその経験で積み重ねてきた知識がなければ出来ないことですが、その人その人で本当に違うという面白さがあります。人の顔はまさに千差万別ですし、それぞれに違った歴史を持っているものです。
こういった矯正歯科専門の仕事が大好きで、仕事以外でも電車の中などでついつい人の顔に見入ってしまうこともしばしばです。