近年は「レチノール」という言葉が

頻繁に目や耳に入るかと思います。

 

 

「美肌に良いのは知っているけど

実際どんな成分なのはてなマーク

 

 

と言う方も多いと思いますので、

今回はレチノールについて

お伝えしたいと思います。

 

 

レチノールとは「ビタミンA」のことで

「レチノイド」と呼ばれるビタミンAの親戚には

レチノールを安定させた誘導体の他に

レチナールとレチノイン酸があります。

 

 

 

 

レチノイドの美容作用は

主に下記のような点になります。

 

 

【レチノイドの主な美肌作用】

●肌のターンオーバーの促進や正常化

●コラーゲンやヒアルロン酸の産生促進

●皮脂分泌の抑制

●皮膚バリア機能の改善

 

 

上記の作用などによって

肌感としてはハリやシワ、

くすみや毛穴の開きに

変化がもたらされます。

 

 

 

 

最終的にレチノイン酸が

受容体にくっついて作用するので

数あるレチノール系の成分の中で

一番効果が高いのは「レチノイン酸」ですが、

その分、赤みやひりつき皮向けなどの

ビタミンA反応が生じやすいです。

 

 

尚、レチノイン酸の生理活性は

レチノールの約50倍となります。

 

 

化粧品には配合が認められておらず

皮膚科でのみ処方される「トレチノイン」は

レチノイン酸とほぼ同じ成分で

私は昔、肝斑の治療を目的に

使用したことがありますが

激しい赤みと痒みで断念しましたあせる

 

 

化粧品に配合可能なレチノイドでは

「レチノール」(ピュアレチノール)が

一番作用性が高いのですが

とても不安定な成分で人によっては

「A反応」と呼ばれる副作用の心配もあるため

化粧品に数多く配合されているのは

安定性を高めて刺激性を抑えた

「レチノール誘導体」になります。

 

 

レチノール誘導体にも

種類がいくつかあるのですが、

個人的に特に良いと思う成分は

「パルミチン酸レチノール」と

「リノール酸レチノール」と

「レチノイン酸トコフェリル」の3点です絵文字

 

 

各々のレチノール作用の他に、

パルミチン酸レチノールには保湿作用があり、

リノール酸レチノールには

メラニン産生抑制作用があり、

レチノイン酸トコフェリルは

そのままの形で受容体にくっついて

作用するところが特徴的です。

 

 

レチノール配合の化粧品を使いたいけれど

敏感肌だから刺激が気になるという方は

下記の点にご注意いただければと思います。

 

 

【レチノール化粧品を使用時の注意点】

●低濃度のレチノール誘導体からはじめる。

●しっかりと保湿をしてから塗布する。

●はじめの2週間は少量を小範囲に、

 2~3日おきに使用する。

●レチノールと同様の作用があるのに

 刺激性が抑えられた「バクチオール」や

 「グラナクティブレチノイド」が配合された

 ものを使用する。

 

 

上記のように肌の状態と相談しながら

ご使用いただくのがおすすめです。

 

 

逆にレチノール作用を

より引き出したい場合は、

洗顔後の一番はじめの使用や

「ナイアシンアミド」や「ビタミンC」との

併用がおすすめです。

 

 

ここまで見るとレチノールには

凄い作用があるように思えますが、

しわ、たるみなどに効果的と言っても

その適応は細かいシワに限定され、

深いシワやたるみなどに対しては

やはり難しいところではあります。

 

 

レチノールが気になっている方の

ご参考になれば幸いですクローバー

 

 

今日も皆さんに素敵な笑顔がふりそそぎますようにキャメロン&ガブリエル♪