先日、原料会社のご担当者さまと
お話しする機会がありました。
日本最大手原料会社のご担当者さまは
知識が豊富なのはもちろんとても話が面白く、
化粧品の最近の動向などについて
興味深い事柄を数多くお伺いしたので
一部をぜひご紹介させてください
近年はサステイナブルを意識した
様々なモノづくりが推進されていますが、
化粧品でも環境に配慮した原材料や
エネルギーや廃棄物の排出を低減する
持続可能な商品の開発が進められています。
ここ数年は植物油脂の価格が
高騰し続けているのですが、
パーム油を例にあげると
世界中の需要増大で農園が拡大され、
熱帯林の伐採やそこを棲みかとする
野生動物の生態も脅かされており、
また、劣悪な労働環境による
人権侵害も問題になっています。
そこでサステイナブルな
化粧品原料の素材として
藻類や菌類が注目されています。
増殖が速くて気候にも左右されにくく
しかも管理もしやすいなど
圧倒的に生産効率が良いうえに、
全ての成分を余すことなく活用した
素材の開発が可能なのだそうです。
昔からカネカ・サーファクチンなどに
私も個人的に注目していました
天使のスキンケアでも
藻類や菌類の発酵等でつくった原料は
オイル系ではスクワランやアスタキサンチン、
水系の成分でもかなりの種類を用いています。
その他にとても気になった原料では、
フェノキシエタノール並みの防腐力を有し
紫外線ダメージも緩和するのに
4種類の植物エキスで構成された
防腐原料があるそうです。
現在ある植物由来の防腐剤は
イメージは良いですが防腐効果が弱く
個人的には使用を躊躇していましたが、
ご提案いただいた原料はデータが素晴らしく
「今後の製品開発に活かせるのでは
」と興味津々です。
また、化粧品業界に詳しい方は
ご存じかもしれませんが
昨年の12月からはじまった
日焼け止めの「UV耐水性」の表示を
大手さまの日焼け止めで少しずつ
目にするようになりました。
この「UV耐水性」の表示は
「水浴後にどれくらいSPFを保持できているか」を
★（☆）と★★（☆☆）の2段階で表記します。
現時点ではこの試験には数百万円ほど必要なので
業界全体で取得に向けての動きは低いそうですが、
海水浴やサーフィンをする方などに向けて
選択肢が増えるのは良いことだと思います。
ただ、この表記があっても
海やプールで水に浸かったら
塗り直しは当然必要になるそうですし、
ヘヴンヴェールは特殊技術の
三相乳化や成分構成により
汗や皮脂と再乳化しにくく
水や汗に強いデータも有りますので
当社では今のところ取得の
必要はないと考えています。
化粧品の進歩は目を見張るものがありますので
皆さまに考え得る最良の化粧品をお届けし続けるために
常にアンテナを張っておこうと改めて思いました
今日も皆さんに素敵な笑顔がふりそそぎますように