「2月の半ばあたりから急に
目のまわりや顔、首に赤みやカサつき、
少し盛り上がった赤い湿疹が生じはじめた」
今の時期にそのような肌荒れでお悩みの方は
花粉による皮膚炎の可能性が高いです
花粉症は目の痒みや鼻水、くしゃみなど
粘膜に起こりやすい症状ですが、
皮膚のバリア機能が低下していると
花粉などのアレルゲンがバリアを通過し
前述のような肌トラブルが起こることがあります。
[花粉等による皮膚症状イメージ図]
当社でも今頃の時期は毎年たびたび
「ずっと問題無かったのに突然肌荒れしたけど何故」
といったようなご相談をいただくことがあるのですが、
症状が軽い場合は下記のような対策で
肌トラブルの回復が見込めます
●保冷剤をハンカチなどでくるんで冷やす。
●絶対に掻かず肌への摩擦を極力避ける
●低刺激な洗顔といつも以上の保湿を心掛ける。
●肌が過敏な時は化粧水ではなくオイルなどの油分で保護する。
●抗炎症成分や抗ヒスタミン成分配合の市販薬を塗る。
●二次悪化防止のため早めに花粉症の内服薬を飲む。
●できる限り花粉が肌に直接触れないようにする。
但し、重い症状の場合や
上記でも改善されない場合は
皮膚科や症状に合った診療科で
適切な治療を受けられてください。
皮膚科では血液検査や
スクラッチパッチテストで
アレルギー物質を特定した後に、
対処療法として症状に合わせて
アレルギー反応を抑える内服薬や
塗布薬が用いられます。
根本治療を目指す場合は
「アレルゲン免疫療法」といって
ごく少ないアレルギー物質を投与して
徐々に身体を慣らすことで症状を和らげる
といった体質改善の治療もありますが、
残念ながら2年以上の継続治療が必要です。
花粉をブロックするという
スプレーやクリームなども見かけますが、
これらは完全に花粉を防ぐことはできないので
あまり過信せずにマスクなども併用いただき、
早め早めの対策で辛い症状を少しでも