9月23日(月)
8時に目覚め9時起床。晴れ。気温18.5度。体重76.2キロ。
目覚めてから1時間ベッドでぐずぐずしていた。寒暖計をチェックしようとウッドデッキに出ると、そよそよと涼しい風が吹いている。あっ、秋! だと思った。
朝食をすませ散歩に出た。秋の澄んだ明るさの中を歩く。陽射しが強いが風はさわやかだ。脚の調子はまずまずなので最近になく頑張って歩いた。八ヶ岳や南アルプス、秋の野草の写真を撮る。ススキがよい。
家に帰り、モンテーニュ『随想録』第1巻第27章「真偽の判断を我々人間の知恵にゆだねるのはとんでもないこと」を読む。モンテーニュは人間の判断能力の限界を知っている。だから信じ難いことに出会ってそれを信じることも信じないことも誤りだといっているように思われる。
昼過ぎにK子がアルバイトから帰る。キッチンから彼女の悲鳴が聞こえる。何だと思ったら大事なワイングラスが割れていたのだ。気がつかなかったのだが、朝ぼくが誤って落としたマグカップが洗おうとシンクのボウルに入れておいたコップ類の上に落ちたのだ。ガチャンと大きな音がしたが、落としたマグカップを慌てて持ち上げると割れてなかったのでホッと安心し、ワイングラスが割れていることに気づかなかった。キッとコチラを睨んだK子が何か奢ってもらわなければならないわねという。
アルバイトで疲れて帰ったK子も、そして読書に集中していたぼくも、昼食を作る気が失せていた。どこかへ食べに行きたい、弁当を買って増富温泉の方へドライブしたいという。今日の秋風に誘われるのだろう。紅葉には1ヶ月早いがみずがき湖へ行くことにした。
みずがき湖の観光施設のある対岸に屋根のある休憩所があるのでそこで弁当を食べることにした。先客がいてやはり食事していた。30代くらいの夫婦だ。旦那はサンダルばきだ。われわれと同じく思いつきでやってきたのだろう。涼しい風がそよそよ吹いている。湖面がキラキラ光っている。山々の緑は濃い。青空に純白の雲。
帰途は、信州峠を越して、川上村、野辺山経由にする。ツーリングで何度も走ったルートだ。川上村のキャベツ畑などが広がる風景は開放感があっていつ走っても楽しい。見慣れた八ヶ岳も野辺山からだと雄渾だ。K子はずっと眠っていた。
3時に帰宅。2時間半のドライブだったわけだ。K子は2階のベッドで眠るという。ぼくは居間のソファーで読みかけの『随想録』を読むことにしたが、やはり眠ってしまった。
1時間ほど眠って読書を再開。『随想録』第1巻第28章「友愛について」を読み終え、ブレヒト『暦物語』から「ケーザルとその軍団兵」などを読む。シーザーが暗殺されるまでの話。
6時過ぎ、スーパーオギノへオートミールを買いに行く。文学講座のチラシの張り出しも頼む。ぼくは夕食はオートミール茶漬けで済ませるつもりだが、ワイングラスを割ったこともあり、K子には寿司を買って帰る。
夕食後アメリカのTVドラマ『ザ・イコライザー』シーズン1のエピソード1と2を観る。映画『イコライザー』の女性版で、元CIAの凄腕エージェントだった40歳のオバサンが困っている人を助ける。映画の緊張感はない。家庭版『イコライザー』。