花の小道の猫の墓(Jun. 14, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

6月14日(金)

 7時55分起床。快晴。気温19.5度。体重74.5キロ。

 涼気の中に微かに熱がこもっている。暑くなりそうだ。ウッドデッキで朝食。よほど早朝でなければもうすぐ日差しが強くなり外では食べられなくなるだろう。

 

 

 花の小道へ歩いて花を買いに行くことにした。よい運動になるだろう。いつの間にか麦秋になっていた。黄金の麦畑がまぶしい。野薔薇や忍冬やムシトリナデシコがめだつ。脚の調子がよろしくない。体が前のめりになり腰に負担がかかり苦しい。紫外線にもさいなまれる。K子に引き離される。

 

 

 路地から県道に出たが、何としたことかK子が左に下っていく。花の小道は右に上って行かなければならない。呼び返そうと思ったが、面白いのでそのまま行かせて、ぼくは右に曲がった。歩きながら、いつ間違いに気づくだろうと思って笑ってしまった。それにしても花の小道には何度も行っているはずなのにどうして間違えるのか。K子のうっかりがおかしくてたまらず何度も笑ってしまった。

 

 

 温室の中はがらんとしていた。やけに花が少ない。主人がいなかったのでどこかで花のマルシェでもやっていてそこで店を開いているのかも知れない。年配の婦人客が3、4人と、主人の息子らしい人が水やりをしていた。K子が探していた花はなかった。ぼくが欲しい花は今年はやってないという。バジル2株と(名前は知らないが)紅の小さな花を一株買う。

 

 

 ビニールハウスの入口にはさまざまな花々が植えられている。寄せ植えもきれいだ。K子が手招きをする。指さす先の地面を見ると、陶製の猫が二体おいてある。そうか、いつも温室の中で寝ていた猫が逝ったのか。23年10月とある。

 

 

 帰路も脚は思うように動かない。切り倒された木の幹に座って休む。少し脚が軽くなった。

 昼食後2時間ぐっすり眠る。花の小道まではせいぜい2キロだが、情けないことにそれで疲れ果てたのだろう。

 K子は庭のチューリップの球根を掘り起こすという。ぼくはカズオ・イシグロの小説がメルカリで売れたので発送するためにコンビニへ。帰ってから買ってきた花を植えて水をやる。メダカの水槽にも水を加える。

 ようやく涼しくなったので蚊取り線香をつけてウッドデッキで読書。南方熊楠「きのふきよふの草花」と泉鏡花「花間文字」を読む。短い文章ながら南方熊楠の博覧強記ぶりには舌を巻く。ムシトリナデシコについての記述もあった。

 夕食後はいつものように映画鑑賞。Amazonプライムで『Bosch 2』エピソード3と4を観る。