タイトルの意味のわからぬ小説(Apr. 26, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

4月26日(金)

 6時起床。快晴。気温7度。体重73.9キロ。

 K子の症状は改善せずさらに悪化した。韮崎の専門医に診てもらうことにして10時に家を出た。暖かい日だったが、風景は霞んでおらず、南アルプス連峰はくっきり青く見えた。

 

 

 彼女の診察が終わるのを待つ間、駐車場に駐めた車中で石川淳「葦手(あしで)」を読む。「葦手」とは、「装飾文様の一種で、文字を絵画的に変形し、葦・水鳥・岩などになぞらえて書いたもの。平安時代に始まり、中世を通じて行われた」と『大辞林』にあるが、タイトルになぜこの言葉を使ったかわからない。戯作朝の趣のある中編だ。社中が暖かいので何度も短い居眠りをする。

 K子の病気は心配した病名ではなかった。新たに薬を処方してもらう。

 人気のあるコーナーポケットで昼食のパン、萩原製菓ではおやつの柏餅と胡桃みたらし団子を買って帰る。

 ウッドデッキで昼食を食べ、食後はそのまま「葦手」の続きを読む。読書に集中していると、すぐ目に前の餌台にシジュウカラやヤマガラがひまわりの種を啄みにくる。レンギョウの枝に虫を咥えたエナガ。檜の幹にヤマガラらしい鳥。夕方「葦手」読了。濃密な文体。60ページほどだが倍くらい読んだようだ。

 夕食後『第一容疑者』エピソード7を観る。中絶するテニスン警部が担当する赤ん坊連れ去り事件。罰せられたのはテニスンか。