一寸先は闇、いわゆる釜を掘られる。(Apr. 15, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

4月15日(月)

 8時半起床。快晴。気温17.5度。体重73.3キロ。

 朝から気温は高かったが、それは寒暖計の数値で風はさわやかだった。朝食後ウッドデッキで読書する。

 いのうえ整形外科クリニックでのリハビリの予約が10時40分だったので、10時10分に家を出た。5分後、何台かの車の後を走っていたが、北杜市消防署の前で前の車のブレーキランプが突然点いた。2、3台前の車が北部安売センターの駐車スペースへ入ろうと右折ランプを点けて急に停まったのだろう。少し強めにブレーキを踏んで追突を回避。車が前の車のさん、4メートル手前で停まったのでホッとしたのもつかぬま、ガツンときた。いわゆる釜を掘られたわけである。

 バックミラーを見ると軽トラが停まっている。車から下りると、軽トラの運転手も出てきた。開口一番スミマセンと平身低頭してくるので安心した。事故がトラブルだが、事故後のあんたが悪い、お前の不注意だというトラブルは望まない。相手は60過ぎの小柄な人で、風貌からして寛容な感じの人だ。こちらが100%悪いのですぐ保険会社に連絡して処理してもらいますという。でも、警察に事故検証してもらわなければならないんじゃないんではならないのではというと、面倒を避けたいのかやはり保険会社に処理してもらうという。と、道路を渡って大柄な消防署員がやってきて、怪我はありませんか、ちょうど消防署の目の前で目にとまったのできてみましたという。ぼくは軽い衝撃を受けたものの問題ありませんと答え、軽トラのおじさんも怪我はありませんといい、ほんとにスミマセンとまたぼくに頭を下げる。隊員がさらに二人やってきたが、最初の大柄の人が怪我はないようで大丈夫だそうだといい、3人は消防署へもどった。軽トラのおじさんは保険会社に電話していたが、やはり警察に来てもらわねば保険がおりないといわれ、警察に電話した。警察が車での間、お互いの電話番号を交換し、免許証の写メを撮る。ウチはすぐ先なんですよ、ここはいつも気をつけているところだったんですよ。聞けば、地元の温泉施設で働いているという。最近足が遠のいていますが以前はよく入りに行きましたというと、またどうぞいらしてくださいという。警察が来た。道路に車を停めておくのは危ないということで近くの体育館の駐車場に移動。軽トラのおじさんがすべて自分が悪いと事故について話したので何の問題もなくすんだ。

 リハビリはキャンセルし自宅に帰る。念のために昔から世話になっている保険会社のHさんに連絡して話を聞くと、相手が100%自分が悪いといっているならば、お互いの保険会社の調整はないので、相手の保険会社からの連絡を待ち台車などの手配も頼めばよいでしょうと教えてくれた。人は良いことよりもトラブルで学ぶらしい。

 昼食はK子が昨日小淵沢のトレカバロというイタリアンの店の予約を取っていた。ベーカリーのセルクル店主夫妻に推薦された店である。頑張っているという。価格がリーズナブルなのだという。1時に店に行くと、乗馬クラブの経営で馬小屋に10頭以上の馬が並んでおり、乗馬が楽しめる広い馬場があった。レストランは建物の2階で、店内はさほど広くないが落ち着いた雰囲気だった。客は3組ほどいた。われわれはランチのBコースを頼む。K子は赤ワインを飲む。料理は満足のいくものだった。確かに頑張っている。

 帰途FM八ヶ岳に寄り、文学講座のことを放送で伝えてもらえないかと頼む。開催日の2週間前にチラシなどを送ってくれれば放送できるといわれる。

 レストランにいるときに保険会社から電話があったのだが、帰宅後に再度電話してくれるように頼んでいた。優しい声の女性だ。ビジネスはビジネスだがビジネスライクでないところがよい。修理を頼むディーラーに連絡しておいてくれれば後はこちらで連絡して話を進めるという。

 いのうえ整形外科クリニックに電話して5時の予約を取る。時間があったので涼しいウッドデッキでギボン『ローマ帝国衰亡史』を読む。

 めずらしく固定電話がなった。甲府の保険屋さんの女性だ。八王子の、息子夫婦が住んでいるマンションで漏水事故があり、その修理代金の保険処理が終わったという報告だ。マンションの名義人はいまだにK子とぼくなのだ。息子には1週間前に伝えたというが息子からぼくには報告がなかった。今日の追突事故のことを話すと、怪我はありませんでしたか、事故当座は興奮していて怪我に気づかないものですが、日にちが経つと痛くなったり色々出てくることがありますから気をつけてくださいといわれ、ハッとした。大した衝撃ではなかったから怪我はない。だからハッとしたのは、体に何事もなかったからよかったものの、追突されてもしも首に強い衝撃を受けていたら、頚椎に問題を抱えているぼくの場合半身不随という恐ろしい結果もあり得たのだ。冗談じゃないね。冗談じゃないわ、とK子。

 5時リハビリ。綿半で用紙を購入。

 夕食後英国ドラマ『ザ・キャプチャー』第8話を観る。ロンドンの街角にある無数の監視カメラ。その映像は裁判の有力な証拠として使われるが、もしその映像に修正が加えられていたら。コンセプトが明瞭なドラマだ。