3月16日(土)
7時5分起床。快晴。気温8度。体重72.3キロ。
7時の気温が8度! 雪は解け庭の土もだいぶ見えてきた。
文学講座までまだ5日あるが、教材の印刷を始める。10人の参加者を見込み、15部のコピーを作るつもりだ。印刷が遅いので一両日かかるだろう。
林不忘『巷説享保図会』を読み始める。すっかり不忘の時代小説にハマってしまった。林不忘といえば『丹下左前』、『丹下左前』といえば林不忘だが、他にも魅力的な時代小説があるのである。左前が片目隻腕の異相の剣士であり、心に闇を抱えているように、『巷説享保図会』の主人公若松屋惣七の顔は若い頃の恋敵との決闘で顔を斬られてほぼ盲目の借金取り立て屋である。登場人物たちは誰も隈取り鮮やか打。ハマったと描いたが、しかし不忘にはまったのは今回初めてではない。昨年入院中も、長編を読むのは辛いので、『釘抜藤吉捕り物覚書』や『早耳三次捕物聞書』など捕物帳を読んでいたのだった。
午後買い物に出かけた。春の陽気で山々は霞んでいた。スーパーオギノでは文学講座のチラシの貼り出しを頼む。暖かいので半袖Tシャツ短パンの外人が買い物していた。
『巷説享保図会』は今日中に読み切れそうにないので、1日に一つは読み切ることにしていることもあり、国枝史郎「南蛮秘話森右近丸」を読む。舞台は織田信長が治めていた頃の京都。様々な登場人物たちが群雄割拠し目まぐるしく物語が展開する。国枝史郎その人が物語にあれやこれや詰め込みすぎてコントロールを失いかけている、ここに国枝史郎の魅力がある。
夕食後「ランサムー交渉人2」のエピソード1と2を観る。