granpaという呼びかけにくすぐられたが、granpa はつらいよ。(Jan.3, 2024) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

1月3日(水) 

 9 時25分起床。薄曇り。気温1度。体重72.2キロ。

 

 AくんKくん兄弟と付き合っていたら就寝が午前3時になってしまった。数年前ならばどうということはなかったが今は命を縮めかねない。

 兄弟の不安定な生活ぶりには不安になる。Aくんは芸術系の有名大学院を出て、一度就職したが社長から罵詈雑言、ひどいパワハラを受けて1ヶ月ほどで辞めざるを得なくなった。以来、就職活動は難航したのだろう、今はとにかくお金が必要だということで六本木のキャバレーで働いている。都内有名大学で社会学を専攻しているという香港出身の彼女がいて、お金が必要だというのは勿論生活のためだが、彼女に迷惑をかけまいという思いからのようだ。彼女にはキャバクラでの仕事のことを話してあるそうで、お金を稼いで、勿論彼女は日本語も話せるが、彼女が日本語よりも得意な英語でしっかりコミュニケーションできるように英語を学ぶのだという。彼女から電話がかかってきたのでぼくも少し下手な英語で話をした。その少し後、彼女からAくんところにぼく宛の英文のメールが届き読むと、grandpa宛になっていた。いつもAはいつもgrandpaやgrandmaのことを話しています。彼は紳士です。彼との交際を真剣に考えていますなどと書かれていた。電話で話した印象はよく、grandpaなどと呼ばれて何だかくすぐったく、彼女の好感度はさらに高まった。K子がいうには、彼女は香港の富裕層の出身らしい。2人の未来に幸あれだが、かつて情熱を傾けていたこと、そのために大学院に入り、尊敬する教授のもとで学び、研鑽を積んだことから離れてしまったKくんのことが心配だ。

 Kくんは声優の専門学校で学んだが、おいそれと仕事のある世界ではない。やはりアルバイトで糊口をしぎながら、今は声優というよりも役者を目指しているらしい。寝る前と起きたときに肌のケアを怠らないし意識は高いようだ。夢を諦めろとはいえないが、夢に向かっての努力が見えないので、つまり1年に2度程度しか会わないのでわかりようがないので、心配になるのである。

 実は兄弟には親がいない。母親は3人を生んで(三つ子の兄弟なのであり)すぐになくなり、父親は消息不明なのである。頼る者がいないのだ。われわれも、頼られてもよいが、助けてやれる力はない。2人のためにgranpa、grandmaになって家庭の味を味合わせてやれるだけだ。でも、それでよいと思っている。

 今日帰るというので10時過ぎに起きてきた兄弟がちょっとしたことで言い争いになった。だから、そういうのを貧すれば鈍するというのだと教えてやった。貧しいと心に余裕がなくなり判断力も鈍る。そのようなときの心の声に安易に耳を傾けてはならない。

 午後2時半兄弟を小淵沢駅まで送る。K子が丸政の駅弁を買ってやる。2人は各停で帰った。

 入れ替わりに息子と孫が長坂駅に4時15分に着くというので、わたなべ精肉店で息子の好きな馬肉など、スーパーオギノで野菜などを買ってから駅に迎えに行く。助手席に乗り込んできた息子が酒屋へ行ってくれという。息子はわが家に来るとここぞとばかり飲み続けである。家ではあまり飲ませてもらえないのだろう。酒屋から出ると雨が降り始めた。気温が下がれば雪になるかも知れない。

 

 

 家に帰ると、われわれはほんとうのgranpa、granmaになる。冬の夜を過ごすためにgranmaはコリントゲーム機を準備していた。子供の頃家でよく遊んだらしい。息子はカタンというゲームを持ってきた。さらにK子は昆虫の絵合わせゲームも用意していた。孫は負けそうになると怒り出す。しかし結局勝つのは彼だ。負けることも覚えなければならないとぼくがいうと、自然に覚えるわよとK子。いつもビリッケツはぼくだ。I'm a loser.と歌うのはぼくばかりだ。granpaはつらいよ。