不真面目な古本屋は辛いよ。(Oct. 22, 2023) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 10月21日(土) 7時半起床。快晴。気温10度。体重69.6キロ。

 朝食はオーバーナイツオーツ。食後古本市行く準備をする。

 9時50分出発。雲が、おーい、雲よ、と呼びかけたいくらい低く漂っている。10時15分富士見町へ到着。交通規制がされなかなかものものしい。町をあげての縄文ハローウィン祭なのだ。富士見町には縄文時代の井戸尻遺跡がある。

 

 古本市には10組ほどがエントリー。積んできた荷物をおろし、かなり離れた指定駐車場に車を置いてもどると、K子は開店準備をしている。K子はフェルト作品を並べ、ぼくは段ボール箱に文庫本を並べる。2冊百円にした。他の出品者を見ると、小さな本棚を用意していたり、木箱などに本を並べている。文庫もきれいだ。それを見たら、いかにも見劣りがして、正直、内心では、2冊百円でも高い、誰も買わないだろう、ぼくでも買わないだろうと思った。

 K子のフェルト作品、動物や花やコースターなどを見た女性たちが、かわいい、かわいいといい、早速買ってくれる。ぼくの文庫の段ボール箱を覗いてくれる人もいないわけではないが、ほとんど素通りだ。ようやくおばあさんが腰を屈めて、すぐに柴田錬三郎や藤沢周平に手を伸ばした。4冊買ってくれそうなので、初めてのお客さんなので1冊さしあげますよというと、こういうのが好きなんですと山田風太郎をとった。

 

 

 思ったよりもにぎやかな祭りだった。ハローウィンの衣装の人々が目の前を行き交う。とくに子供たちがかわいい。商店街の人たちも着ぐるみを着たり、コスプレ、縄文人の格好をしたりして祭りを盛り上げる。地元の中学校の吹奏楽部の演奏が始まる。食べ物屋や屋台の前には人の列。11時から午後4時まで、読書もしていたが、退屈を覚えることはなかった。ただ午後になり日陰になると寒さがこたえた。

 ぼくの収益は500円、客は3人だけだった。一方、K子の収益は5,000円を超え、当初の目標をクリアしたと満足げだった。古本市にエントリーしたわけだが、軒を貸して母屋をとられたようだ。しかしそんなことをいったらK子は怒るだろう。私は蚤の市にさんかしたんだから、と。

 まあ最初はこんなもんだろう。落胆などしていない。ただもっと真面目な態度で臨むべきだった。一番不味かったのは、本を売りたくないと思っていたことだ。だから破(や)れた文庫を中心に選んだのだ。まあこれならいいやというわけだ。

 テンホウで餃子を買って帰る。

 夕食後チョコレートパウンドケーキを作る。