7月16日日曜日。8時18分起床。晴れ。
孫が来ると生活のペースが狂い、起床時間がズレる。いつもは7時頃には起きている孫が8時過ぎても起き出してこないのはよほど疲れたのだろう。保育園から帰ると町のお祭りに行き、八王子から長坂まで2時間半電車に揺られ、こちらについて夕食を食べるとK子と何かして遊んでいたから。
自主訓練をした後は読書。星新一の「鍵」という寓話的短篇を読む。実は、星新一はあまり読んだことはないのだが、たぶん星新一の最良な部分が見られる作品だろう。
午前11時、息子と孫、そしてK子とぼくの4人で尾白名水の森公園べるがへ行く。運転はぼくが引き受ける。最初行くのをよそうと思っていた。現在の体の状態では木陰で皆が遊んでいるのを眺めているのが席の山だろうからだ。しかし孫が元気に水遊びをしているのは見たい。そこでせめて運転を引き受けることにしたのだ。後部座席の孫が、入道雲だ、見て!と叫ぶ。ようやく夏らしいひになった。コンビニでおにぎりなどを買う。
連休だし混むだろうなと思っていたが、入口には車の列ができていた。とはいえ、長時間待たされることなく入れた。北杜市民は無料だ。キャンプサイトもあり、森の中も駐車する車でいっぱいだ。名水公園の広い駐車場もぎっしりだ。午前中だけで帰る車もあり、すぐに空いているスペースを見つけられたのはラッキーだった。
大勢の家族連れが水遊びをしている。ほとんどが幼児から小学校低学年くらいの子ども連れの家族だ。小型のテントも並んでいる。八ヶ岳が見える。青空に真っ白な雲が浮かぶ。水害で苦しんでいる人もいるが、ここでは子どもも親も無邪気に水を楽しんでいる。
木陰で休んでいようと思ったが、水遊びをしに行く孫と息子の動画を撮ろうとついていく。丸くて浅いプールがあり、中央の塔が噴水になり四方に水を降らせている。プールから溢れた水は扇の形に階段状になったところを流れていき、至る所で子どもたちが遊んでいる。親たちが見守っている。転倒が怖いので足元を注意しながら慎重に孫たちの後をおう。
息子と孫がプールの中で戯れているのを動画撮影する。これでこの場所で2人を撮影するのは3回目(あるいは4回目)になるだろうか。孫は5日後の21日には6歳になるから、4歳(あるいは3歳)から毎夏来ているわけだが、いつまで続くだろうかとふと考える。孫がこの場所に興味を失うのが先か、ぼくが動けなくなってしまうのが先か、いずれにせよ、体の大きな息子と小さな孫が睦み合う時間がいつまでも続くわけではない。やはり一緒に来て正解だったわけだ。
2時、甲府のライブに行くという息子を長坂駅まで送る。べるがにもどると、すでに入口はフリーパスになっていた。相変わらず名水の公園はにぎわっていた。日差しは厳しいが、木陰にいると時々涼しい風が吹き抜ける。1時間ほど休んで帰途につく。帰りの車では遊び疲れた孫は眠る。
帰宅後、ぼくはインターネットニュースなどを読んでいた。大谷が33号を打ったという。オンジ(ぼくのことだ)、来て!と庭から孫の声が聞こえる。よいこらしょっと立ち上がって、ウッドデッキに出て見ると、ハンモックに孫とK子が抱き合うように仲良く乗っている。なんだ、なんだ、というと、キアゲハが蛹になった、見つけた、という。草をかき分けると、確かに草の茎に緑の蛹がついている。キアゲハの幼虫が消えてしまうので野鳥にでも攫われたのかと思っていたが、こうしてわれわれの目に留まりにくい場所で蛹になっているのもいるのだ。
孫が手に持っていた一枚の紙を差し出す。受け取って見ると、キアゲハの幼虫が描かれてあった。上手い!やはり誕生日プレゼントに昆虫図鑑をあげてよかった。




