天気は不安定だが、暑くも寒くもなく、快適な日が続いている。眠りの質がよくないのは困りものだが、24日に仕事のケリはつけたし、とりあえずしばらくはのんびり過ごせそうだ。
タンちゃんにウッドデッキの椅子を今日も奪われたので居間のソファで読書。次第に尻が前方にずれ、背もたれに背中ではなく後頭部をつけるという悪い姿勢になる。読書は場所を選ばず好きな姿勢で読めばよいのだと思うが、やはり緊張感に欠け、寝返りをするようにしきりに姿勢を変えるので落ち着かない読書になる。とはいえ、もう習慣になり変えられない。
リルケの「若き詩人への手紙」の二つ目の翻訳を読了、ついで堀辰雄訳「騎手クリストフ・リルケ抄」を読む。名訳だ。堀辰雄のリルケに対する憧憬がわかる。
本日の読書はこれだけで、あとはKate Wolfを聴いていた。40歳そこそこで亡くなった偉大なアメリカのフォークシンガーだ。ライブで歌うGreen Eyesは絶品だ。深みのある、憂いを帯びた温かみのある声。歌詞の内容がまたよい。一緒に演奏しているNina Gerberという女性ギタリストのギターも聴き物だ。YouTubeでGreen Eyesを検索したら、プロもアマチュアも大勢がこの曲をカバーしてた。誰もがギターを爪弾きながらいたくなる名曲なのだ。
昼食後また昼寝、目覚めると、体はだるくスッキリしない。K子を誘って歩こうかと思ったが、2階から声がする。電話をしているようなので一人で歩くことにした。
朝は青空が見えていたが、いつの間にか空は雲に覆われている。しかし陽射しを気にする必要はなく、薄らと汗をかく程度の歩くにはちょうどよい気候だ。3000歩を目標に八ヶ岳にむかって坂道を上る。道には新たに砂利が敷いてあった。ぼくは居眠りをしていたので、あゝ、驟雨だ、2階のベランダに干してある洗濯物は大丈夫かしらとぼんやり考えていただけだったが、水曜日局地的な豪雨があったらしい。昨日セルクルの奥さんに、大丈夫でしたか、お宅の近所の人が、避難するようにというアラートが何度もきたが、避難しようのない豪雨だといっていましたが、と聞かれてキョトンとしたのだが、道に砂利が敷き詰めてあるということは雨で土が大量に流されたということだろう。後でインターネットニュースを読んでいたら、わが家から3キロほど山の方角にあるマウンテンバイクの競技場が、今日の競技会のためにコースを作ったばかりなのに土が流され主催者は心が折れたとあったが、それほどの豪雨だったのだ。居眠りをしていて豪雨を認識しなかったぼくはいかにものんびり屋だが、局地的だったというからわが家は外れていたのかもしれない。
今日は比較的楽に歩けた。いつものように風景写真を撮り、秋の野草の写真を撮る。
夕食後1955年の日活映画『月夜の傘』を観る。4人の主婦たちの井戸端会議。良質のホームドラマだ。