プロテストソングの世代(Apr. 29, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 8時の気温は11度。寒い! 服装は3月初旬頃にもどった。昨日に続いて炬燵をつけた。

 

 庭の花々も寒そうだ。しかし、K子が芽が出てる!と叫ぶ。厳しかった今冬の寒さにやられて枯れたと諦めていた白薔薇の根元を見ると、赤煉瓦色の芽が1センチほど出ていた。庭にはいたるところスミレが咲いている。チューリップはもう花びらが散りそうなものもあれば、これから開こうというものもある。ヒヤシンスはほぼ終わり、スイセンはチューリップと同じだ。いつのまにか一輪草が群れて咲いていた。何もしなくとも、毎年同じ場所に芽生える律儀な野草だ。濃いピンクのイカリソウも咲いていた。

 

 

 雨が降り始めた。さらに冷え込んできた。昼食は温かいうどんにした。

 坂口安吾を1篇、牧野信一を2篇、短いものを読んだが、長いものを読む集中力がない。炬燵の座っている場所の周りには本が積み重なっているというのに情けないことだ。部屋の片付けをしているK子の手伝いをお愛想程度するのみで、iPadでとりとめなくニュースを読んだり、YouTubeの動画などを見る。テレビをつけたら『ワイルドスピード』という映画が始まった。この映画にはとくに興味はないのだが、ときどき画面を見つつ、爆走する車の爆音を景気付けに流しながら、iPadやiPhoneで何かを検索しては読んでいた。

 

 午後4時、K子がフェルト作品の委託販売を頼みにロプチュへ行くという。雨が激しく降っていた。出かける直前まで『東京ドリフト』(渋谷などが出てくるもののまるで無国籍映画だ)を見ていた、いや、流していたので、ぼくの運転はいつにも増してあらくなっていたようだ。カーブの急な坂道などで「ドリフトだあ!」とふざけてK子に怒られた。もちろん、言葉だけで危険なことはしていないのだが・・・・・・。

 フェルトの委託販売を頼んだらロプチュでティーとケーキを楽しむ予定だったが、4時から予約が入っているという。しかたなく、甲斐大泉のクークーカフェへ行くことにした。雨の休日は居心地のよいカフェがありがたい。店内には食欲をそそるよいにおいが漂っていた。K子が奢ってくれるという。ぼくはカフェラテとチキンをはさんだフォカッチャを、K子はピロシキを注文。ここのカフェは大きなカップで出されるのがよい。フォカッチャもボリュームがあった。

 

 帰宅後、夕食まで時間があったのに本を手にする気になれない。iPadでインターネットニュースを読んでいたら、The 50 Greatest Protest Songsという記事があった。プロテストソングといえばディラン、ぼくらの世代の音楽だ。しかし新しい時代のプロテストソングまで広く知っているわけではない。どのような曲が選ばれているだろうか。定番の曲がいくつか思い浮かぶ。

 1番は、Rage Against The MachineーKilling in The Name。まあ、これが順当なところだろう。いや、これ以外考えられないだろう。彼らは、彼らの曲の中にプロテストソングがあるというのではなく、存在がプロテストなのだから。2番は、GreendayーAmerican Idiot、3番は、U2ーSunday Bloody Sundayと続く。いまこそ、プロテストソングを聴くべきときだろう。曲を選び、記事を書いた人の意図もそこにあるはずだ。知っている曲もあるが、一度も聴いたことのないアーティストの曲も多い。歌詞を読みながら全曲聴こうと思い、Apple Musicでプロテストソング50曲のプレイリストを作った。それにしても、34番The SmithsのMeat Is Murderはすごいタイトルだ。歌詞はまだ読んでいないが、爆弾で飛び散った肉片は殺人である、ということだろうか。

 

 夕食後K子はもう一度観たいとイタリア映画『悪の寓話』を観ていたが、ぼくはすでに一度観たので温い炬燵で眠ってしまった。