8時半に起床し（だいぶ前に目覚めてはいたが）、９時K子を小淵沢駅まで送る。気温０度。朝食をオートミールですませ、来月16日に開催する八ヶ岳文化村文学講座のチラシを作成する。フォーマットができているので短時間で完成した。すぐにプリントを開始。今回はピンクの用紙にする。100枚ほどプリントし、市内８館の図書館に置いてもらうために12枚ずつ８つに分ける。加えて八ヶ岳文化村とスーパーおぎのにおいてもらう分も印刷した。プリンターのインクが切れた。
昼食後、八ヶ岳文化村へ行く。マンサクが咲いていた。チラシを数枚正面玄関の棚に置き、ぼくの私設図書館へ読み終えた『井伏鱒二自選第二巻』を返し、第三巻と来月の文学講座で読むことになっているジェイムズ・ジョイスの研究書を2、3冊を持ち帰る。さらにチラシを北杜市役所長坂支所に仮住まいしている長坂図書館へ持っていく。
切れたプリンターのインクを買うために韮崎へ。富士山を正面に見ながら七里岩ラインを気持ちよく走る。今日は春の陽気だ。さすがにまだ花は見られないが、梅の蕾は膨らんでいるだろう。富士山があまりにも綺麗なのでいつもと違う道を選ぶ。それがまずかったのか。七里岩を下り、いつもと反対側から長坂駅へ右折したときに誤って出口に入ってしまった。入ったといっても、車の鼻先がちょこっと入った瞬間すぐに逆走に気づき、後ろに車もなかったのですぐにバック無事に入口から入ることができ、駅を通り過ぎて家電量販店なののある駐車場に車を停めた。と、目の前をパトカーが通り過ぎて少し先で止まった。エンジンはかけたまま、買い物の準備をしていると、フロントグラスに黒い影が映った。警官だ。運転手側のドアのガラスをコツコツと叩く。窓を開けると、一時停止をしませんでしたね、覚えてますか、入り口を間違えましたよね。これから先は面倒なので書かないが、一時停止違反で7000円の罰金である。3月4日までに支払ってください、遅れると緑の書類を持って甲府のどこそこへ行かなければならないという。
一時停止を怠ったのだろう。まったく標識に気づかなかった、自覚がなかったという言い訳は通用しない。別に誰かに迷惑かけたわけじゃないも通用しない。しかし、正直な気持ちをいうと、落ち込んでしまう。理由はあるのだが、理由なく罪に問われ罰金を課せられたというような気がするからだろう。もちろん、君、それはちがうよ、という声も聞こえる。違反は違反で、若い警官がいうように山梨県は一時停止を守らなかったための事故が増えているようだから、事故を未然に防ぐためには厳しく取り締まる必要があるわけだ。
しかし落ち込んだのにはもう一つ理由がある。嫌な記憶が蘇ったのだ。20年以上無事故無違反だったのだが、ある日田舎道で一時停止違反で捕まり、そうしたら一気にツキに見放されて、スピード違反やら何やらで立て続けにつかまり、免許証更新のときに講習を受けさせられたり面倒があったからだ。今度もこれが運の尽き始めではないのかと不安になった。そもそも運不運ではなくて安全運転を心がければよい話なのだけれどね。