薄曇りの一日。厳しい寒さではないが、水底にいるように冷える。
8時前に起床。階下へゆくと、K子が手足が痛くて眠れなかったという。熱はないしなんで痛いのかわからなかったが、高脂血症を抑える薬を服用しており、その副作用だとわかったという。以前から医師や看護師から痛くないかと聞かれていたという。
朝食を食べ、やらねばならない仕事の前に読書をしようとしたが(それでいつも仕事が等閑になる)、明らかに寝不足だ。頭がぼーっとして本を開いても頭に入らない。目をつむってダラっとしているぼくを見かねてK子が寝なさいという。さすがにぼくもこれはダメだと思い寝ることにした。
ベッドに入ったのは午前10時ごろだったろうか。1時間ほどの仮眠のつもりだったが、目覚めて「ヘイ、シリ、今何時?」と聞くと、iPad が午後2時過ぎだと教えてくれた。階下へ行くと、K子がソファにしょんぼり座っている。手足の痛みがひかないようだ。食事の用意はできているという。
ぼくが眠っている間にヒヨドリは庭に埋葬したという。ただし、地面が凍結していて穴が掘れなかったので、ストーブの灰を捨てたところに埋めたという。安東次男の『花づとめ』を読んでいたら、山口誓子の
鶫(つぐみ)死して翅拡ぐるに任せたり
という句が紹介されていた。息絶えたヒヨドリの姿が目に浮かぶ。「翅拡ぐるに任せたり」とは、どういう意味か、どのような心境の投影か。生の緊張から解放された鶫を羨んでいる?
昨日庭の木々の間を別のヒヨドリがあちこちとびまわっていたが、死んだヒヨドリのパートナーだったのか。
文学講座のチラシを配りに行く。まず小淵沢のパン屋セルクルへ行き、全粒粉入りの山形イギリスパンを買い、チラシを10枚を店においてもらう。次に北杜市役所長坂支所に建物が改装中間借りしている図書館に市内八カ所の図書館においてもらうチラシ120枚をあずける。最スーパーオギノには16枚。最後に八ヶ岳文化村の玄関の棚に10枚おく。
帰宅後ようやく仕事に取りかかる。K子がしきりに痛い、痛いと顔をしかめる。どうしてもやれないのが辛い。明日一番に医者に行ってもらうしかない。今夜は眠れると良いのだが。仕事は少し進んだ。
寝不足の原因はこのブログのようだ。必要以上に、無駄に長い文章。とくに何か考えて書いているわけではないが、これでベッドに入る時間が遅くなる。