「夜歩く人」を見ていたら、夜歩く猫がヒヨドリを(Jan. 28, 2022) | 微睡のブログ〜八ヶ岳南麓から〜

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八ヶ岳南麓、北杜市長坂町小荒間に在住。ときどき仕事をしながら、読書、音楽鑑賞、カメラ撮影、オートバイツーリングなどの趣味を楽しんでいます。

 暖かい日だった。K子に小淵沢駅まで送ってもらい、9時55分発の特急あずさで八王子へ。今日は病院で整形と内科の診察を受ける。

 

 

 一車両に何席あるか知らないが乗客は10人ほどである。12時半に採血採尿検査があり、2時間前に食事をすることになっているので、甲府を過ぎたあたりでおにぎり2個とゆで卵1個を食べる。おにぎりのご飯にはもち麦が混ざっているので否応なしによく噛むことになる。満腹中枢が刺激されるだろう。空いていて車内は静かなので読書が進む。井伏鱒二「さざなみ軍記」を読んでしまおうと思ったが、11時20分、何ページか残して八王子に着いてしまった。

 

 八王子から西八王子にもどり、病院のリムジンバスに乗るつもりだったが、トイレに行ったのがまずかった、タッチの差でのりにがした。タクシーを利用した。病院には11時50分に到着。

 整形のI医師の診察は、首の故障により影響の経過観察である。もう20年も診てもらっている。病気の進行は幸いにも遅く、難病指定の病気だがまだ深刻な事態には至っていない。通院に3時間もかかるので、近くの病院に変わりたい、ついては紹介状を書いて頂けないかと頼む。

 12時半採血採尿。診察は1時間後なので、本を探しに近くのブックオフへ行く。欲しい本がなかったわけではないが買わなかった。慎重になっているのは、買ったはいいが、すでに所有していることに気づくことがたまにあるからである。コンビニでサンドイッチを買って病院へもどる。

 サンドイッチの最後の一つを半分食べたところでK医師から名前を呼ばれた。血液尿検査の結果は期待通りほとんどすべての数値に改善が見られた。最近栄養バランスを考えた食事を心がけ、玄米やもち麦やオートミールを中心に食べ、前回、約2ヶ月前よりも体重を2キロ以上減らしたから、この結果も当然だ。しかし、もちろん、嬉しい。めずらしく努力の成果が出たのだから。K医師にも紹介状を頼む。

 薬局の支払いはいつも1万円をゆうに超えるのだが、飲み忘れでだいぶ余っていたこともあり、いつもの半分以下ですんだ。シャトルバスを逃したくなかったので薬剤師を急かした。

 シャトルバスで西八王子にまで行き、中央快速で八王子まで行く。帰りの特急まで40分ほど時間があったので、ダイソーで電子メモパッドを買う。ホワイトボードの代わりである。駅のコンコースで和菓子などを売っていたのできんつばを2個買う。検査の結果が良かったのでささやかなお祝いである。それにしても八王子駅はえらく賑わっている。一時落ち込んだときがあったが、どうなったのだろう。人混みに圧倒されるのは、老人になったこともあるが、真正の田舎者

になったということだ。

 ガラガラのあずさに乗る。井伏鱒二の「さざなみ軍記」を読み終えたので、つづいて「ジョン万次郎漂流記」を読む。井伏鱒二という作家はドキュメンタリーは書けないようだ。すべては小説になってしまう。淡々と書いているようで登場人物たちに感情移入している。さすがに疲れた。読みながら生欠伸ばかりしていた。

 

 夕食後アメリカ映画「夜歩く人」を観る。古典的格調のある警察・犯罪映画の傑作だ。

 

 猫たちの挙動が変だ。と、いきなり何かがバタバタあばれ始めた。観るとヒヨドリだ。どうやらミサキちゃんが捕まえてきたようだ。しかし、夜、どこでどのようにして捕まえたのか。助けることにした。段ボール箱を用意し、逃げまわるヒヨドリをK子が捕まえて入れた。しかし、3匹の猫たちは、箱からカサコソ音がすると耳をそばだて首を伸ばし、音のする方に向かっていく。箱を高いところに置いたが登ろうとする。寝室に箱を入れてドアを閉めた。ひどい怪我はしてないように見えたが明日まで生きているだろうか。