四季彩彩~思い出写真Ⅲ
無断転用禁止
またもや思い出写真の続きじゃ。
相変わらず変わり映えのしない写真じゃが、ワシがまだこの世に留まっている証しじゃと思ってご覧いただければ幸いじゃ。
何の脈絡もないまま、ただ羅列しただけで、撮影地もバラバラじゃけどのう。
真冬の夜明け前ー。
樹氷の彼方のわずかな晴れ間から朝焼けが覗いた。
霧の彼方からお天道様のお出ましじゃ。
どんより曇り空の朝に一瞬朝光が射し込み、霧氷を纏った木々が明るく輝いた。
渓流では至るところで氷の宝石が輝く。
全面凍結していた池の氷も、気温の上昇とともに周囲から徐々に融け出し、残った氷が池の真ん中にぷかぷか浮いていた。春も間近じゃ。
湖畔の木々が芽吹き始めたわい。
…と思ったら、四月になって突然雪が降ってきた。
ようやく春爛漫じゃ。
満開の桜の下で園児の元気な声が響き渡る。
桜が散るころ。
池畔の椿が最後の輝きを見せていた。
高原の沼に新緑が映え、水草が芽生えてきた。初夏じゃのう。
爽やかな青空と浮雲が池面に映える。
林の中では忘れな草がひっそり咲いていた。
渓流を彩るヒメレンゲ。
上流は豪雨だったのか、濁流が襲う中で健気に咲く岩ツツジ。
夏の終り。ハスも終焉の時を迎えた。
湖畔では彼岸花が勢ぞろい。秋じゃのう。
山の木々もそれぞれが秋色を主張してござるわい。
紅葉が霧にむせぶ。
廃船の彼岸に彼岸花。
モミジもハスも終焉を迎えた。
夕月夜ー。
また冬が来るのう。
おしまい
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