90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~ -351ページ目

90歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

積雪の森

 

無断転用禁止

 

  今年もやって来たのう。 「門松や 冥土の旅の一里塚」が・・・。

 

  作者の一休禅師はそれに続いて、

 

  「・・・めでたくもありめでたくもなし」

 

  ・・・と、宣ったというが、こりゃ言い得て妙じゃのう。

 

  若い時は一年のスタートラインとして新たな気持ちで正月を迎えた時期もあったのじゃが、年齢を重ねるにつれて一休さんのこの言葉がじわりじわりと身に染みるようになってしまったわい。

 

 おっと・・・

 

 世間様がおめでとうございますの声で満ち溢れているというのに、それに水を差すような泣き言を言っている場合ではないわい😅

 

 先ずは素直に「おめでとうございます」と申し上げねばのう。

 

 どうか今年もよろしゅうお願いいたしまするよ。

 

 

 

 

 

 さて。

 

 今年の最初の撮影地は毎度おなじみのあの森じゃ。

 

 今までに何度もUPした、熊が出没する(という看板の立つ)あの森じゃよ。

 

 撮影先に迷うとまずこの森が頭に浮かんでしまうのじゃわい。

 

 わしの住処から1時間半ばかりで行けるお手軽な場所じゃからのう。

 

 ただしここは以前にも報告したように、数か月前から車両進入禁止の看板が出ているのじゃよ。

 

 今日あたりはあの看板が取り除かれていることを願うばかりじゃが、最悪、徒歩で入って行くことも覚悟の上で出かけなければならぬわい。

 

 

 

 晴天の予報が出たある日の午後、幹線道路を逸れて脇道に入って行った。

 

 着いてみると・・・
 

 

 

 

 

 

やっぱり通せんぼじゃ😫

 

 

 

 

しかし轍がついているのじゃがのう。

 

関係者の車が通った跡かもしれぬわい。

 

仕方がない。

 

今日のところは森の入り口の駐車場で車中泊といくか。

 

いつもなら今からロケハンするところじゃが、何しろ明日は徒歩で行かねばならぬからのう。

 

明日への体力温存のために今日は中止じゃ。

 

 

 

 

 

 

 そしてその翌未明ー。

 気温は高めじゃのう。

 

 

 

 

 森の中はまだ薄暗い。

撮影用具一式を抱えてヨタヨタと森の中へ。

 

 

 

 

 日の出前の雪面に草木が覗く。

 

 積雪量は多くないのう。

 

 

 

 

東の空が明るくなってくると…

 

 

 

 

 雪面がかすかに紅色を帯びてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 あの辺りにお天道様がお出ましのようじゃが、深い森に遮られてよく分からぬわい。

 

 

 

 

 これがお天道様じゃな?

 

 

 

 

これじゃ、これじゃ。

 

 

 

 

 途端に音もなく紅色の光が飛び込んだ。

 

 

 

 

 

立ち木にも光が降り注ぐ。

 

 

 

 

 樹木の影と紅の縞模様。

 

 

 

 

 

 積った雪面が輝きだした。

 

 

 

 

 

 

 紅と青の縞模様。

 

 

 

 

 

 

 

お天道様の上昇とともに光の色は紅から黄へ。

 

 

 

 

 七色に輝く雪片。

 

 

 

 

 

 

 射し込む光が徐々に日常の色に戻って行く。

 

 

 

 

お天道様は天空へ。

 

そろそろワシの帰還時間が来たようじゃ。

 

 

 

今年もここへは何度も足を運ぶことになるじゃろうが、車両進入禁止の看板を早う除いてもらえぬものかのう。

 

ヨタヘロ老人をあまりいじめぬように願いたいものじゃて。

 

…などとボヤキながら帰宅の途に就くはずだった

 

のじゃが…

 

👉  つづく

 

 

無断転用禁止