惜春模様 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

惜春模様

 

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 4月30日のことじゃ。

 

 今日は折に触れては出かけて行く「熊出没注意」の看板の立つ森でミツバツツジを撮影したいと思っているのじゃよ。

 

 ちょうどゴールデンウィーク前後半の狭間じゃからあまり混雑はしないのではないかと思ってのう。

 

 今夜はミツバツツジの森で車中泊をするつもりなのじゃが、せっかく出掛けるからには他の撮影ポイントもついでのことにぐるりと一巡りしてやろうと思っているのじゃわい。

 

 最初の行き先はワシの住処から2時間ほどのハス池なのじゃがのう。

 

 ここはハスの他にも睡蓮が咲くのじゃよ。二つの植物が同時に見られてちょいと面白い池じゃ。

 

 もちろん今の時季、開花はしていないかもしれぬが、葉っぱぐらいは芽吹いているじゃろうて。

 

 通いなれた道をどんどん走って行くのじゃが、道路はまるで空いているではないかえ。

 

 TVなどでは11連休だとかなんとか喧しく言い立てるが、誰もかれもが長期間連続で休めるとは限らぬからのう。

 

 いつもより車の数は少ないし、それにトラックの姿がほとんどなくて走りやすいわえ。

 

 

 快調に車を走らせていくうちに、道路ぎわに満開のハナモモが何本も咲いているのを見かけた。

 

 思わず途中下車じゃ。

 

わざわざ有名な観光地や行楽地へ行かなくとも、こんな道路端でも見事な春を満喫できるわい。

 

 

 

 

 

今までここは何度も通っているが、こんなに見事なハナモモがあることなぞ知らなかったのう。

 

 

 

 

 

 きっとこの時季にはここを通ったことがなかったのかもしれぬわい。

 

 思いがけなくも人っ子一人いない所でゆっくり花見が出来たぞえ。

 

 

 

 

 

 

さて思わぬところで時間を喰ってしまった。

 

お天道様も呆れてござるわい。

 

早速出掛けるとしようかのう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは通りすがりにある小さなキャンプ場じゃ。

まだまだ桜が咲いていたわい。

 

 

 

 

 

 葉桜になっているのもあるのう。

 

 

 

 

 

 水仙がまだ咲いているわい。

 

 因みにバックの黒は駐車中の黒塗りの車じゃ。

 

 ボディに水仙が映り込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またしばらく走って行くうちに面白い形の木を見かけた。

 

また途中下車じゃ。

 

桜? それとも桃?

 

相変らず植物の名に疎いワシじゃ。

 

 

 

 

 

ここにも水仙。

 

この辺りは気温の低い地域じゃから咲くのも遅いようじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池に到着じゃわい。

手前に睡蓮、奥にはハス。

 

 

 

 

 

池畔にはボタン桜?が咲いていたわい。

 

 

 

 

 

ケンケンケン!

 

鳴き声がしたと思ったら、草むらから雉がバタバタと現れた。

 

 

 

 

 

 人間に慣れてしまっているのか、慌てて逃げていく様子もないのじゃ。

 

 年寄りのワシをナメているのか?

 

 

 

 

 

 去年の枯蓮と今年の新芽が同居してござる。

 

 

 

 

 

 この時季の葉っぱは可愛いわい。

 

 しかし暑くなるにつれて見る間に成長し、わがもの顔にのさばるようになるからのう。

 

 そうなると大きな葉っぱで水面が見えなくなってしまうからわしゃあまり好きではないわい。

 

 水面が見えてこその水生植物じゃよのう。

 

 

 

 

 

 こちらは睡蓮の葉っぱじゃ。

 

 

 

 

 

黒い影は桜の木のリフレクション。

 

 

 

 

 

 こちらのリフレクションは赤色じゃのう。上の画像も赤色なら面白いのじゃが。

 

 

 

 

 

お前さんもそろそろオサラバじゃのう。

 

ワシも間もなくじゃ。

 

 

 

 

 

手前は睡蓮、向こうは蓮。

 

 

 

 

 

お天道様もニコニコ顔じゃ。

 

 

 

 

 

 さぁてと。

 

 どうと言うこともない光景ばかりじゃったのう。

 

 いい加減で切り上げぬと日が暮れてしまいそうじゃ。

 

 この辺りで次のポイントへ出かけることにしようわい。

 

 

つづく

 

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