前回のつづき
あてどもない旅2023
その5 初雪
無断転用禁止
前回でUPしたように棚田と錦鯉を撮影した後ー。
山道を降りてふたたび幹線道路に戻ってきた。
小雨が降りだしたわい。
日は暮れてくるし、夜間の雨降りは運転したくないからのう。
行き当たりばったりの道の駅で車中泊じゃ。
そしてその翌朝のことー。
今日も雨かと思いながら外へ出てみて驚いた。
何と周囲の山々は見渡す限り雪が積もっているではないかえ。
12月に入った今でこそ雪の便りも珍しくないのじゃが、この撮影は今から一か月近く前の秋真っ盛りのころのことじゃからのう。
ちょいとばかり驚いたぞえ。
真っ白というわけではないが、昨日まで何ということもなかった山々が一夜にしてこんな雪山になるとは思いも及ばなかったわい。
平地にあるこの道の駅辺りでは夕べは雨じゃったが、高い山では雪になっていたのじゃのう。
遠くで眺める雪山もいいものじゃが、できることなら雪山の中で撮影したいものじゃわい。
ワシの住処の近辺ではこんなに早い時季の降雪はめったにないことじゃ。チャンスは二度と来ぬかもしれぬぞえ。
よ~し。この好機を逃してなるものか。
雪山目指して行けるところまで行ってやれ。
…と、勇躍出発したのじゃよ。
ところが山に近づくにしたがって、昔々の記憶の片隅に残っていたある高原の名を思い出してのう。
こりゃあもしかすると、わしゃああの高原を目指しているのかもしれぬぞえ。
それはリゾート地としても全国的に有名な志賀高原なのじゃ!
志賀高原なら今から20年も前に頻繁に通い詰めた高原じゃぞえ。
近づくにつれて山の形や周りの景色の記憶などが徐々によみがえって来たのじゃわい。
あれからすっかりご無沙汰してしまっているが、この高原で雪を見るのは初めてじゃ。
今までは夏や秋に行くことが多かったからのう。
ここなら大体の道筋は覚えているわい。
安心して登って行けるぞえ。
しめしめ。
高原への道すがらには今が最盛期のリンゴの栽培があちこちで見られる。
そのリンゴ園の一軒にちょいと立ち寄って、リンゴ園から望む雪山を撮らせてもらったのじゃが…。
残念ながらこの時は雪山がちょうど雲に隠れてしまっていて、はっきり見えなかったわい。
しかし折角じゃからついでに園内を撮影させてもらったのじゃ。
一口にリンゴと言っても種類は様々じゃのう。
園の片隅に鎮座する道祖神。
リンゴ園らしくお供えもリンゴじゃ。
さて、リンゴ園をオサラバしてふたたび高原への道をたどって行ったわい。
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徐々に近づいてくる雪山。
しかし高原まではまだまだじゃ。
途中は秋の真っ最中。
秋を愛でながらどんどん登って行く。
そして
ついに…
積雪エリアに突入じゃ!
木々にも雪がうっすら積もっている。
こんなこともあろうかと、出発前には新品のスタッドレスタイヤに代えて来たのじゃ。
代えてよかったわい。
スタッドレスじゃからといって気を緩めぬよう、ゆっくり登って行かなければのう。
つづく
無断転用禁止
























