前回のつづき
夜明けの満月
無断転用禁止
月の出を撮り終えて、車中泊した未明午前4時ー。
わが‟ベッドルーム”の窓から外を見ると、お月さまはもうかなり西へ移動されている。
相変わらずのまだら雲じゃがのう。
これからいよいよ琵琶湖の彼方へ沈むお月さまの撮影に向かうぞえ。
今回の撮影行きの本来の目的は、この琵琶湖東岸からの月の入りの撮影じゃからのう。
これを撮らずしておめおめと引き下がるわけにはいかぬというものじゃ。
しかしこの時間帯の天候はスッキリしないというのが、天気予報各社共通の予報じゃったからのう。それがちょいと心配なのじゃわい。
駐車場からヨタヨタと歩くこと5分。やっと撮影現場に到着した。
すると・・・
おお!
まだら雲はいつの間にか消え去り、お月さまは元気なお姿を見せて下されていたぞえ。
ありがたや、ありがたや![]()
今わしが立っている琵琶湖の湖東地域は夕日の名所でのう。
日の暮れにもなると、カメラマンがどこからともなく集まって来る有数の撮影地なのじゃよ。
カメラ雑誌やコンテストなどでもこの地域の夕景の写真を見掛けることがある。
ところがここから夜明け前後を撮影した写真はあまり見たことがないのじゃわい。
現に今も人影はまるで見当たらない。今朝のこの光景はワシの一人占めなのじゃ。
月の光に照らされて黄金色に輝く湖面。
昔々、「月光価千金」という歌があったことを思い出したわい。
こんな歌は今や知る人も少なくなったと思うがのう。
ビング・クロスビーやナット・キング・コールらが歌っていたわい。
ただしこの光景にぴったりなのは題名だけじゃ。
メロディーは今のこの場の雰囲気にはあまり合っていないような気がするのじゃがのう ![]()
もうちょいとムーディーなメロディーがいいわのう。
題名の通り、まさに月光価千金じゃわい。
岸辺近くの水草も黄金色に輝いている。
やっぱり真っ昼間で見るよりフォトジェニックじゃ。
輝く雲&月&月の道&月の影・・・黄金の四重奏じゃわい。
うしろを振り向くと、東の空は今やマジックアワーの真っ最中じゃ。
いつもなら朝焼けに向かってカメラを抱えて飛んで行くところじゃが、今日は東空には目をつむって西の方に集中するぞえ。
日の出が近づいたせいで、辺りはゆっくりと明るさを増してゆく。
湖上で揺らぐお月さま。
ワシは月を絡めた‟風景”が好きでのう。月はあくまでも脇役じゃ。
だから言って、せっかくの中秋の名月(厳密には十六夜月か?)じゃからのう。一枚ぐらいはお月さま単独の写真も撮らねば申しわけないわい。
それにしても今朝はまた一段といいお顔してござるぞえ。
夕べお顔を出されたころとは大違いじゃ。
辺りはますます明るさを増し、湖面の黄金色の光もいつの間にか消えていった。
お月さまもついに地上近くに横たわっている雲の中にお隠れじゃ。
願わくば地平線にお隠れになるまで確かめたかったのじゃが、これ以上欲深いことを言っては罰が当たるわい。
拝顔出来ただけでもよしとしなければのう。
この時間は夜と朝の狭間じゃのう。
しばらくは夜の色と朝の色のせめぎ合いが続く。
と、その時・・・
突然、ワシの後ろから音もなく光が飛び込んできて、正面のハスが一気に黄金色に光り輝いた。
東側(後ろ)からのお天道さまの光がモロにハスを照らし出したのじゃ。
途端に辺りの様相が一変した。
水鳥たちも動き出した。
あちらのねぐらからも、こちらのねぐらからも一斉に飛び立つ。
辺りは大騒ぎじゃ。
どこへ行くのかと行く先に目をやると・・・
鳥たちは揃って浅瀬に降り立ったぞえ。
きっとここは鳥たちの‟食事処”なのじゃのう。
お行儀よく並んで朝食を摂り始めたわい(多分)。
そう言えばワシも朝食前じゃったよ😁
そろそろ‟動くホテル”へ帰って、コンビニ特製ブレックファーストを食するとしようかのう。
それにしても今回の天気予報はあまりよくなかったのじゃが、一か八かで出かけて来た甲斐があったというものじゃ。
曲りなりにも月の出と月の入りの両方を撮影できたからのう。
これに味を占めて、今度は冬になったら枯蓮とお月様のコラボでも撮ってみるとするか。
それでは皆の衆、今回はこれでオサラバじゃ。
またのお目もじを楽しみにのう。
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撮影 9月11日
おしまい
無断転用禁止


























