渇水のダム湖 1日目 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 毎日、天気予報とにらめっこして、撮影行きの機会を窺っているのじゃがのう。

 

 これがなかなかワシの思っているような状況になってくれないんじゃよ。

 

 それどころか、天気予報に裏切られてしまうこともしばしばあるしのう。

 

 あれやこれや考えていると、ちっとも撮影に行けなくなってしまうわい。

 

 しかし一日ぼんやりと過ごすのもシャクじゃから、意を決して出かけることにしたんじゃが、さてどこへ行ったらいいんじゃ。

 

 雪はないし、ワシの住処あたりでは桜もまだじゃ。

 

 季節に関係なく撮影を楽しめるところはないかいな。

 

 

  待てよ・・・。

 

 そう言えば春や夏には行ったことがあるが、今のこの季節には一度も行っていないところがあったわい。

 

 愛知県豊根村という山あいの村のダム湖へ行って、冬の様子でも見てくるとしようか。

 

 出陣じゃ。

 

 

 幹線道路を外れて坂道を登り、峠を越えるころになると、

 

 何と! ちらちら雪が!

 

 

 ワシの近所では今冬一度もお目に掛からなかった雪に、ここでこの時期にお目に掛かろうとは思ってもみなかったわい。

 

 

 さらに車を進めると、雪はますます本降りに!

 

 

 どこかこの辺りに梅か桜でも咲いているところはないかのう。

 

 雪を絡めて面白い写真をモノにすることが出来るんじゃが・・・

 

 辺りをキョロキョロ見回しながら車を進めたんじゃが、一向に見当たらない。

 

 そのうちに雪もピタリとやんでしまったわい。

 

 

 そして・・・

 

 村へ入った途端に梅が!

 何じゃい! もう手遅れじゃわい。

 

 皮肉なもんじゃのう。

 

 

 

 さて、ダム湖へ着いてみると、

 

 あれれ?

 いつもは満々と蓄えてるはずの湖水が、今日は申し訳程度に湖底に残っているだけじゃ。

 

 遠くを見ると、普段は水没しているはずの湖底がむき出しになっているぞえ

 

 

 

  近づいてみるとこんな具合じゃ。

 

 

 

 以前来た時はこんな具合じゃったのに・・・

                          2014年5月撮影

 

 

 変われば変わるもんじゃのう。

 

 

  恐る恐る湖底に足を踏み入れてみた。

 

 湖底を歩くなんて、そうそう体験できることじゃあないからのう。

 

 こりゃあなかなか出会えない機会かもしれないぞえ。

 

 

 かなり広い平地じゃが、水没前はどんなところじゃったのかのう。

  このダムを造るにあたっては、数十軒の集落が水没したと聞く。

 

 これはワシの勝手な想像じゃが、ここは以前は河川敷の公園で、皆の憩いの場にでもなっていたのかもしれないのう。

 

 

 何か建造物の跡もあるわい。

 

 

 

 こちらは林だったのかのう。

 

 

 

 ふと振り向くと、遠くの山がやけに霞んでいる。

 

 

 と思う間もなく、チラチラと雪が舞ってきたぞ。

 

 

 

 

  こりゃアしめしめ、もっと降ってくれ!

 

 と思ったのもつかの間、

 

 ダメじゃ。

 

 すぐやんでしまったわい。

 

 

 

 それどころか陽が差してきた。

 

 

 

 

 ところが間もなく・・・

 日が暮れてしまった。まだ午後3時だというのにじゃ。

 

 というのは、ここは目の前にいきなり山がそびえているからのう。

 

 お天道様がお隠れ遊ばすのが早いんじゃよ。

 

 むき出しになった湖底も日が陰ってしまった。

 

 

 こりゃ今日は否応なくこれでおしまいじゃわい。

 

 

 さてと、

 

 わしゃ広大な湖底をあっちへウロウロ、こっちへウロウロと歩き回ったお陰で、もうくたくたじゃ。

 

 道路沿いから、満々と水をたたえた湖を撮影するつもりでいたのに、ダムの渇水のお陰で、湖底を歩きまくってえらい労力を使ってしまったわい。

 

 ま、ちょいとばかり面白い体験だったけどのう。

 

 早くわが‟動くホテル”へ帰って、体を休めながら一杯ヤルとするか🍶

 

                                                                                                            つづく