琵琶湖のハスの結末 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 さてと・・・

 蒸し暑くて寝苦しい朝を、車内のわがベッドルームで迎えたわい。

 

 湖東の朝の撮影などダメじゃと分かっていても、長年の習慣で、車中泊をすると朝の空模様が何となく気にかかり、薄暗いうちから目覚めてしまうんじゃよ。

 

 車窓からそっと外を覗いてみると・・・

 東の空は、いい塩梅にほんのりピンク色に染まっているのじゃ。

 

 これが、もし湖西に居るならば、琵琶湖と絡ませて撮ることが出来るのじゃが・・・

 残念ながらここからの東方向は民家や電線ばかりじゃ。

 

 

 ・・・と言いながらも、ソワソワしてしまって、ついつい湖の方角を覗きに行ってしまうワシがいるのじゃよ。

 案の定、ハスの向こうには相変わらず夥しい量の藻が広がるばかりで、朝の西空は何の変哲もない。当り前じゃけどのう。

 

 しかしハスそのものはやっぱり朝の方が生き生きしているのう。

 夕方はしょぼくれているもんのう。

 

 

 なかなかいい景色じゃが、やっぱり光がないとつまらんわい。

 

 

 

 この時、ふと後ろを振り返って東の方角を見ると、ホオズキのような朝日が、今まさに雲間から顔を覗かせているではないかい!目

 ワシゃあこういう光景を昨日の夕暮れに見たかったんじゃよ!!

 朝になってしまってから、それも湖東の東空では何ともならないじゃないかえ。

 返す返すも残念至極じゃえーん

 

 

 クモにしてみれば「絶景かな、絶景かな」というところかもしれないがのう。

 

  湖のハスはあきらめるにしても、この朝焼けはなかなかあきらめきれないぞえ。

 

 しかし為す術はない。

 

 わしゃあこの素晴らしい朝景を眺めながら、いつまでもいつまでも指をくわえて立ち尽くすばかりじゃったわい。ショボーン

 

 

 

 それにしても残念なのは、あの大量の藻じゃ。

 あれがなくならない限りは、何べん来ても紅色に染まる湖は見られないじゃろうのう。

 今年はもうハス花の撮影はあきらめたぞえ。

 

 次に来るときは多分秋口から冬になるじゃろうな。

 

 枯蓮と夕日を絡めるのもなかなか面白いからの。

 

 それじゃあ、さらばじゃ。またのうバイバイバイバイ

 

 付録

  車窓から撮影したサギ。

                                    この項