滝と渓流 | 89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

89歳の車中泊撮影記~風景写真に魅せられて~

風景写真に魅せられた後期高齢者が、時には車中泊を織り交ぜながら撮影を楽しむ様子です。
                       
                       








                        

 毎日はっきりしない天気が続くのう。

 

 テレビの天気予報士も天気を予測するのに戸惑っている様子が垣間見えるわい。

 

 おまけにまたまた台風のお出ましじゃ。

 

 こんな時に老人が車中泊をすると言い出したんじゃあ、家族の心配は目に見えているからのう。

 

 わしゃあこの数日間というもの我慢のしっぱなしじゃわい。

 

 でも我慢にも限界があるからのう。

 

 とうとう台風が来る前のどんよりした曇り空の日に、ちょいと出かけてみたわい。

 

 ご近所の日帰り撮影なら心配することもないじゃろうと思ってのう。

 

 昨年、自宅から2、30分の所にスイレンの咲く池を見つけておいたんじゃよ。

 

 

 ところがそれと思しき所へ行ってみても、その場所がなかなか見つからないんじゃ。

 ナビに登録していなかったのが悔やまれたが、今となってはもう遅い。

 

 しかしこのまま帰ってしまってもむなしいのう。

 

 

 そういえば、ここからまた30分ぐらい走ると渓谷があったわい。

 

 もう十数年前に行ったきりじゃが行ってみるか。どうせ暇じゃ。

 

 着いてみると、あの頃とは様相が変わってしまっていて、人工物がやたら立っていて面白くないんじゃよ。

 

 そこでまたまたひと思案。

 

 そう言えば、ここからさらに山奥へ進んで行ったところに、温泉宿が一軒だけあったことを思い出したわい。

 

 一度行ったきりじゃが周りは自然そのものじゃった気がする。きっと撮影の材料も見つかるかもしれない。

 

 行ってみるとするか。

 

 

 この分かれ道を左へ入って行く。

 

 

 ゲートは開いているぞえ。

 

 

 至るところに「落石注意」の立て看板。

 

 

 途中で出会った渓流。

 

 

 

 

 またしばらくはこんな道がうねうねと続く。 

 対向車が来るとすれ違うのに一苦労。

 ときどき材木を積んだ大型トラックも来るので油断できない。

 

 昔より随分遠くに感じるわい。

 

 あの頃は今より少しは若かったから、それほど遠くには感じなかったんじゃろうのう。

 

 どんどん奥へ進んで行くと…

 

 ん?

 

 水音が聞こえてきたぞえ。

 

 道路わきに立派な木製の橋が架かっていて、その脇に大きな滝がとうとうと流れ落ちていた。

 

 

 そう言えば思い出したわい。

 10数年前に来た時もこの滝を撮影したことをのう。

 

 しかしあの頃はこんな立派な橋は架かっていなかった気がする。

 

 

 

 

 

 柱状節理の滝壺。

 

 

 

 橋のそばには川べりに降りる木道が続いているが、こんなに歳を取ってしまった今となっては降りて行く気にもなれないわい。

 

 

 気がついてみたら、もう夕方が近づいているぞえ。

 

 家を出るときにはこんなところまで来るつもりじゃあなかったからのう。

 

 暇つぶしに午後からのんびり出てきたから、うかうかしていると日が暮れてしまうわい。

 

 今日はこれまでじゃ。

 

 一軒宿へ行くのはまた出直そうわい。暇はいくらでもあるからのう。